第一段階外周周りのコツ

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いきなり衝撃!?想像と現実のギャップ

外周周りとは技能教習における基本中の基本、コースをただただグルグルまわることを言います。

「あぁなんだ、コースに沿ってまわるだけか。良かった簡単で…。」と思うのもつかのま、その妄想は一瞬で砕け散ります。

たかが外周と思いきや縁石にはガコンと乗るは、フラフラ走るは、挙句の果てには暴走して対向車線にまっしぐら……。

まだ教習が始まって間もないのに、すでに挫折と言う言葉が脳裏をよぎります。早い!早すぎます(笑)しかしこれは、初めて免許を取る人のほとんどに言えることなのです。

これから免許を取得する皆様は、普段ご両親などの何十年にも渡り磨き抜かれた運転を見ているので、さぞかし運転は簡単にできるものだろうと捉えてしまいます。

しかしそれは何十年にも渡って運転をしてきた経験のなせる業であり、誰だって免許を取得した最初の頃はお世辞にも上手かったとは言えないのです。

意外と重要な力の入れ方

初めての技能教習。かなり緊張しています。そりゃ当然ですよね。

高校や大学、専門学校とも違う独特の雰囲気、しかも隣にいるのは教習指導員、「うまくいかなかったらどうしよう。」とかなり神経を使っています。実際に足元を見てみると小刻みに震えてる人がいたり。

このような状況下になると、必ずと言っていいほど影響を受けるのが力加減です。もの凄い力でハンドルを握っています。

今の車のほとんどはパワーステアリングなので、指一本でまわせるくらいに軽いのですが、皆様の手を観察していると、これでもかと言うくらいに握りしめています。

これではせっかく持っているポテンシャルの50%も引き出すことはできません。固く握っていては、ハンドルをまわした際に「離す」というロスが発生するのです。

教科書には握ると書いていますが、実際はあふれた鍋のフタを押さえるように「そえる」が正しい表現です。ハンドルは握るのではなく、手をそえるもの。

そして指の力を抜けば、必然と握っているような体勢に見えます。ハンドルは力を入れずにまわすことで、はじめて効率的な回転運動を得ることができるのです。

現に、初めてハンドルを握るのにすんなりと運転できる人の共通点を探すと、この力の入れ方に大きく左右されることが分かります。

目線の捉え方が運転を大きく変える

ハンドルの力加減と同じくらいに重要な要素が目線です。おそらく左の感覚が掴めないせいか、とにかく近いところを見ています。

具体的にはボンネット左側が縁石に乗り上げないか確かめるかのごとく、かなり近い位置を見ているのです。これは自転車で例えるならカゴを見ながら運転しているのと同じです。

行きたいルートが定まらないので大きくふらついたり、直線でまっすぐ走れなかったりと滅茶苦茶な運転になってしまいます。

怖いのは分かります。縁石を見たくなるのも分かります。しかし目線が近くてはいつまでたっても上達はしません。これは事実です。

実際に目線を修正しただけで、著しい技術の向上を果たした教習生を多く見てきました。具体的にはどれくらい遠くを見ればいいのでしょう。

例えていうならボーリングの球を転がす際にどこを見ているかです。おそらくピンを見ながら転がしますよね。あれくらい遠くです。皆様が幼い頃、片足でバランスをとる遊びをやったことがありませんか?

その際、目をつむると平行感覚がなくなりバランスが取りづらくなると思います。本来人間は目に映る平行線を探して平行感覚をつかもうとします。

運転の場合、まっすぐ走っているかの基準は白線です。つまり遠くをみることで、白線と自分の車の動きを合わせ、平行に走らせることによってまっすぐ走るのです。近くを見ていたのでは、それができません。

ハンドルは軽く、目線は遠くが上達への最短ルート

たかが力、たかが目線と侮ってはいけません。こんなことくらいで上手くなるわけがないと思いたくなるのも理解できます。

しかしこんなことくらいでと考えている力加減や目線がまず出来ていない方がほとんどです。逆に言わせて頂くと、出来ていないからこそ結果がでないのであり、出来ていればこのような意見がでないことが現実なのです。

それくらいこの力加減と目線は運転を上達させるための大きな要因なのです。最初は怖くて近くを見てしまう気持ちも分かります。

緊張してハンドルを強く握ってしまうのも分かります。頭で理解できていても体がついてきません。気がつけばまたハンドルを握りしめているのです。

しかしこれらを克服できなければ先へは進めません。大事なことは「意識」です。気持ちでハンドルは軽く握ろう、目線は遠くを見ようと意識することが大切なのです。

運転が上手くならなくて気持ちが沈んでいる方にこそ、騙されたと思ってこれらを実行して頂きたいのです。