ハイビームの役割と使い方(画像あり)

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ハイビームとロービームの違い

  • ハイビーム(上向き)100メートル先を照らす
  • ロービーム(下向き)40メートル先を照らす

ハイビームはほぼ直線上にライトを照射するのでめっちゃ眩しいんですね。ですからほとんどの人が暗黙の了解で下向きのロービームを日常的に使っています。意外と知られていないのですが、実は日本の法規上(道路交通法)はこの眩しいハイビームが基準となっています。

それなら「ハイビームを使わなければ違反になるのか?」と疑問に思われるかもしれませんがそれは違います。道路交通法上でも「市街地や人口密集地では相手が眩しくならないように前照灯を下向き(ロービーム)に切り替えましょう」と記載されているため、ロービームを常に使用したからと言って警察に捕まると言ったことはありません。

むしろ狭い国土に人口が密集している日本の都市部において、ハイビームで走行してしまうと上記の内容に反してしまうためロービームが正しい選択となります。

ハイビームの役割

遠くを照らす

人口の多い都市部では迷惑なハイビームも、人口の少ない地域や街灯の乏しい高速道路(特に中央自動車道)、深夜の曲がりくねった山間部などにおいて非常に重宝します。但し、対向車やこちらに向かって歩いている歩行者を発見した場合はロービームに切り替えましょう。

対向車への合図(パッシング)

対向車に道を譲る場合などに利用します(方向指示器を手前に倒すとパッシング)。しかしながらパッシングという行為には「お先にどうぞ!」と「自分が先に行くからね!」という2つの相反する意味があるので気をつけて下さい(どうしてこんな法律になった?)。

そのため相手がどのような使い道でパッシングをしてきたのかを把握しておく必要があります。

ハイビームの使用方法

前述しましたが、方向指示器を手前に引くことで使用することができます。国産車であるなら下のようなレバーがハンドル横についているはずです。このレバーは普段みなさんが方向指示器として使っているレバーで上に上げると右合図、下に下げると左合図が作動します。

これをひねると前照灯(ヘッドライト)が点灯します。写真でOFFの部分が消灯、「-」の部分が車幅灯、懐中電灯みたいなマークの部分が前照灯です。

スイッチはこのような形状になっています。

前照灯を点灯させるとメーター内はこんな感じです。

さらにこの状態で、方向指示器を奥に倒すとハイビーム、手前に引くとパッシングになります。メーター内にブルーのマークが浮かび上がりますが、これがハイビーム作動中のサインです。

ハイビームの場合は自分でレバーを戻さない限り、常に上向き状態を維持します。一方でパッシングの場合は方向指示器が自動的にバネで戻るので手前に引いている時間のみが上向きになります。走行条件や周囲の環境を確認し、どちらが必要なのかをみきわめて使用しましょう。