どうしたら運転に自信がもてますか?

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自信が持てなくて当たり前

タクシーやバスの運転手、プロのレーサー、そして我々教習指導員も最初にハンドルを握ったときは超ド素人からのスタートでした。運転が上手くいかないと「自分には運転のセンスがない」「免許なんて取れるのかな?」と思ってしまいがちですが、実はあなただけではなく他の人も思じような悩みを感じています。

周りのドライバーがいとも簡単に車を操っているのを見て関心してしまうかもしれませんが、それは運転という行為を長期間に渡り繰り返し行っているからであり、同じことを10年も20年も反復していれば着々と上達していくのは当たり前のことです。なのであまり悲観的にならないようにしましょう。

運転の上達は髪の毛のようなもの

私は教習生に対して「運転の上達の速度は髪の毛や爪の伸び方と似ている」と説明することがあります。髪の毛や爪は切った次の日になっても「伸びた」と感じることはありません。しかしながら1日に0.1ミリ単位で確実に伸びています。これが2週間後なら少し伸びたことを実感することが出来るはずです。

第1段階が修了し無事に仮免が取れる時期になると、つい先日までカーブを曲がりきれなかったことや縁石に乗り上げていた経験が既に過去の記憶となっているはずです。ただひたむきに練習をしている側から見れば常に緊張状態が続くため上達の実感が湧きにくいことが多々あると思います。

しかしながら仮免を取得して路上に出られたいう事実はあなたの技術の向上を裏付けるものです。教習所は国の法律を順守して運営している都合上、指導員や検定員の経験則ではなく「出来た」か「出来なかった」の2択でしか判断を行いません。配慮や気持ちではなく数値で実力を判断する厳しい世界です。

なので国の厳しい基準を満たしたという事実においては自信をもって良いと思います。運転に限らず受験でも就職活動でも一番辛いのは当事者です。既に免許を取得した人からは「頑張れば取れるよ」という励ましを受けるかもしれませんが、その言葉の裏には大きな努力が隠れていることを理解しなくてはいけません。