オイルはヒトで言う血液
自動車にとってエンジンオイルはなくてはならない存在です。ヒトの血液と同様に抜けてしまえば死に至りますし、腎臓によって常に濾過されなければ同じく死に至ります。自動車の場合もオイルがなくなってしまえばエンジンが壊れてしまいますし、使っていくうちに劣化していくのも血液と同じです。
ただ人間の機能とは異なり自動車の場合はろ過機能をもつ腎臓がありませんのでオイルは汚れていく一方です。一応フィルターはあるのですがこれも無限に使える腎臓と異なり一定期間で交換が必要となります。その目安となるのが色と粘度です。オイルも血液と同様にサラサラしていた方が詰まりの予防になります。
新品のエンジンオイルは無色透明の色(サラダ油のような色)をしていますが、使っていくうちに茶色、ひどくなると鉛筆の芯みたく黒く変色します。黒くなってしまったオイルは様々な鉱物系の汚れが蓄積しているため、ドロドロと粘着性のある液体へと変容します。
これが詰まるとヒトで言う動脈硬化が発生し、最悪の場合エンジンが壊れてしまいます。
それでは具体的に見てみましょう
いかがでしょうか?少し茶色いですよね?あと少し走ったら交換を視野に入れた方が良さそうです。エンジンオイルの量はこのような棒状のインジケーターによって確認ができます。この写真の場合は量も満タンに対して7割方と言ったところでしょうか。
教習所のようにエンジンオイルがすぐに補充できる環境であれば補充を行いたいものですが、補充していても短期間(3日~7日)で量が減るようであれば、どこかでオイルが漏れている可能性があります。この場合は早急に原因の把握及び対策を施した方が良いでしょう。
エンジンオイルは使わなくても劣化する
オイルは消耗品です。使っていなくても必ず劣化します。オイルは通常オイル缶(ペール缶)と呼ばれる金属で保管されていますが、一度開封した瞬間(酸素に触れた瞬間)から劣化がスタートします。(開封しなくても缶詰めと同様に消費期限があります)
牛乳パックを開けて1年間放置したら飲まなくても中身は腐っていきますよね。それと同様です。たとえ車を使わなくてもエンジンオイルは定期的に交換をした方が良いでしょう。車を一番良い状態に保つには半年ごとに交換するのがベストです。オイル交換2回につき1回はオイルフィルターも交換しましょう。