手汗をどうにかしたいです

手汗は人間の本能

教習中に手汗をズボンで拭いている人をよく見かけます。手汗が出るとハンドルがぬるぬると滑ってしまうので気持ちの良いものではありませんよね。

かといって対策を考えてもすぐには思い浮かばないと思います。いっそのことミョウバンを溶かした水に手を突っ込んでみてもいいかもしれませんが、それはそれで手がべたつくので微妙です。

結論で言ってしまえば手汗は人間のもつ本能の一部であるのでどうにもできません。

手汗のルーツとしては、人類がまだ猿だった時代に遡ります。厳密に言えば猿と人類に進化が別れていますので一概に猿から進化したとは言えないのですが、利便上とりあえず猿と言うことにしておきます。

現在では万物の霊長と言われている人類が地球全体を支配していますが、これはかつて人類が使い始めた「道具」によるものに起因します。

道具がなければ人類は食物連鎖の頂点にはなれなかったはずです。なにせ熊やゴリラが出てきたら一撃で撃沈されますからね。

しかし人類は道具を扱うことによって地球上のほとんどの天敵に対して対策が行えるようになりました。

素手で叶わなかった熊にはマシンガンを、サメが出てきたら酸素魚雷を、仮にプテラノドンが襲ってきたとしてもイージス艦のSM3対空ミサイルで撃破することができます。

そして本来なら自然の摂理によるウイルスによる死滅に対しても抗生物質の開発や外科手術の発達によって人類の生存率は劇的に向上しました。

しかし人類がまだ道具を扱えなかった時代では自然界における天敵はまさしく驚異でした。

万が一天敵に遭遇した際は死ぬ気で逃げる必要があります。基本的に猿は木の上によじ登って逃走をするため、その際に滑り止めとして進化したものが手のひらから出てくる分泌液です。

前置きがかなり長くなりましたが、これが皆様のよく知る手汗のルーツです。

これが教習に伴う緊張によって脳が緊急事態と判断してしまうので、かつての名残である手汗が出てきてしまうのです。

まぁさすがに木に登って逃げることはシチュエーション的にないと思いますが、脳は景色ではなく受け取った信号で判断しますからね。

似たような例では、何か驚いた拍子に心拍数が上がってドキドキするのも、すぐに全速力逃走状態にもっていくための本能です。エンジンフルパワーってイメージですね。

人類の歴史は500万年と言われていますが、500万年経っても消えない強力な本能です。ですから手汗をなくそうと考えても本能である以上どうしようもないのが現状です。

別の角度からの手汗制御法

手汗を止めることは物理的に難しいことは述べましたが、いっそのこと視点を変えて、手汗を「止める」のではなく「出さない」ようにすることは可能です。

方法は至ってシンプル……大雑把に言ってしまえば緊張をしなければ手汗も出ませんしお腹も痛くなりません。

技能教習は基本的に指導員が横に乗っているため、非常に緊張しやすい環境下です。

初めの頃は頭では理解していても体の動きが追い付いてきません。「何で出来ないんだろう。自分にはセンスがないのかな……。」と悩んでしまうこともあるでしょう。

そこで考え方を「どうせ出来ないなら気楽にやろう。練習してればいつか上手くなる。」と思えば若干ですが気が楽になると思います。

そうすると驚くほどに手汗の量が減少しますよ。手汗でどうにもならない方は一度試してみて下さい。

一方で緊張していないのに手汗が出ると言う方もいますが、それは単に自分をよく見せたいがための強がりの一種、あるいは緊張状態に気が付かない鈍い感性をもっているかのどちらかでしょう。

前述しましたが、本能が発動するのはあなたの意見ではなく脳が受け取った信号によるものです。

どんなにあなたが「冷たい」と思って咄嗟に入ったお風呂が熱湯であったなら入った瞬間に飛び上がると思います。どんなに「冷たい」と思い込んでも熱いものは熱いのです。

それでも飛び上がらなかったのなら自己防衛機能が失われている状態なので病院に行った方がいいですね。

結論として手汗を完全に制御することは不可能ですが、心の状態によって抑えることは可能です。

言葉で言うより実際は難しいのですが、場合によっては深呼吸で心を落ち着かせるくらいでも、トータル的に見れば有効だと思います。

コメント