教習項目解説
人間は運転をすることに特化して生まれてきた存在ではありません。道具を扱う能力は非常に高いのですが、使いこなすにはそれなりの訓練が必要となります。人間には限界があることを理解した上で、それなりの対応を行っていかないと危険な事故につながる恐れがあります。
対象の早期発見(認知)、それに対する判断(判断)、そして迅速な行動(操作)が安全運転の要です。
このどれかひとつに判断ミスが生じただけで事故を起こしてしまう危険性があることを認識しておきましょう。この項目では人間の視野や順応能力について詳しく学んでいきます。
試験対策ポイント
認知・判断・操作
反応時間
資格関係
認知・判断・操作に及ぼす要因(疲労や飲酒など)
まとめ
人間の行動パターンはすべて「認知・判断・行動(操作)」に支配されていると言えるでしょう。人は何をするにしても必ずきっかけが存在します。例えば…
「おなかが空いた(認知)→食べようかどうしよう(判断)→食べよう(行動)」
「今日は項目⑥の学科があるな(認知)→でようか悩むなぁ(判断)→今日はやめて今度にしよう(行動)」
といった具合です。この流れが人間の行動パターンのベースとなる部分です。とにかく最初の認知がなければ、そのあとの行動パターンはすべて生じなくなってしまいます。これを運転に置き換えてみましょう。何かしらの危険を事前に察知できればそれに対応する操作を考えることができますが、そもそも発見できなければ「よけよう!」なんて概念が生まれることはありません。対処のしようがないですから気づかないうちにガシャンとくる可能性があるわけです。どのようなところに気を付ければ良いかを考えれば、それがそのまま試験対策に生かされます。