教習項目解説
運転における悪条件下とはおおまかに、人の体調が及ぼす悪影響と自然環境から起因する悪影響との2種類があります。当然熱が出ている時の運転は辛いですし、雪で前が見えなくなる場合も運転に支障をきたしますよね。どちらも悪影響に変わりありませんが、学科教本の内容を見ると後者の自然環境的な悪影響に関連するものが多いと思います。
この自然環境的な悪条件を細分化すると「夜間・雨・霧・雪」に分けられます。道路環境的な部分も含めばぬかるみも入ります。かなり膨大な情報量のように思えますが、ふつうに考えれば分かる内容も多夜間、雨、霧、雪道での運転
いのでさほど構えなくても大丈夫です。後半は故障などが生じた際に運転者がすべき措置について解説しています。
試験対策ポイント
夜間、雨、霧、雪道での運転
故障や燃料切れ(パンク含む)で走れなくなったとき
後輪が横すべりをはじめたとき
まとめ
内容の多さとは裏腹に、おさえるべきところはかなり厳選されます。これも一般的なモラルの備わっている方なら考えれば分かる内容がほとんどだからです。しかし数は少ないですが、思いのほか実情と異なる場面が学科試験的には正解であるパターンもあります。
例えば前照灯です。前照灯には上向き(100m)と下向き(40m)があり、それぞれ照射範囲が異なります。たまに見るパッシングという行為は一時的に上向きになるので一瞬ですが目がくらむ眩しさを感じるはずです。ですから人口密度の高い日本の国土においては相手が眩しくならないよう、暗黙の了解で下向きをメインに使っているのです。
この流れでなんとなくピンときましたか?
そう、実は本来の法規上は上向きであるハイビームが基本です。相手が眩しくならないように状況によっては下向きにするといったニュアンスがあちらこちらにあると思います。普段下向きを使っているからと言ってそのまま試験に答えてしまうと間違えてしまうこともあるのです。
夜間の照明に関しても夜だから点灯するというよりは暗くなったら点灯する方がいいかもしれません。日中でも暗ければ点灯させる必要がありますから。上記のおさえておきたいポイントのなかにサラっと「後輪が横すべりをはじめたとき」を記載しておきましたが、この内容はすべる方向にハンドをまわすでけっこうです。