年々増加する盗難被害
日本は水と安全はタダと言われていた時期がありましたが、地下鉄サリン事件で世界初の生物兵器が使われて以降、日本の安全神話は崩壊しつつあるのかもしれません。
まぁ世界的に見ればまだまだ安全な方に入るとは思いますけどね…。
自動車の盗難も保有者の増加に比例するかのように増加の一途を辿っているのですが、盗難とは言ってもいくつかのパターンがあるので以下に記載します。
自動車盗難の例
- 自動車ごと盗まれるパターン
- 自動車の部品が盗まれるパターン(ナビやタイヤなど)
- 自動車に置かれていた荷物が盗まれるパターン(バッグや財布など)
1.自動車ごと盗まれるパターン
自宅に置かれている車が盗まれることは比較的少ないのですが、買い物や旅行先などの駐車場で「戻って来たときに車がなかった。」と言う事例は多々あります。
日本車はその頑丈さから海外で人気が高いため、盗んだあと多くの場合は海外に持って行かれることがほとんどです。
ニュースを見ていると海外の紛争地帯で日本の車(ハイエースやハイラックス)が武装されて使われている光景を目にすると思いますが、そのほとんどは盗難車ではないかと言われています。
対策は「人目につきやすい場所に駐車すること」、「防犯カメラが設置している駐車場を選ぶこと」、長期間同じ場所に停める際は「外装内装含めて綺麗に保ち、荷物を車内に置かないこと」です。
これで盗難を100%防ぐことはできませんが、盗む側もどの車が盗みやすいかという選定を必ず行う為、なるべく盗みにくい環境をつくることが重要なのです。
特に長期間同じ場所に停める場合は、外装が汚いと「この車の所有者は滅多にここに表れないんだな。」と言ったような目安をつくってしまうため、車を大して使わない人でも定期的に綺麗にするように心がけた方が良いでしょう。
2.自動車の部品が盗まれるパターン
都市部では車内に設置されたナビが盗まれることが多く、郊外ではタイヤが盗まれることが多いと言われています。
特に取り外しが簡単なオンダッシュ型(インパネに吸盤で着けるタイプ)が狙われることが多いそうですね。
最悪の場合は指紋などの証拠を消すために消火剤をまかれることもあります。
対策としてはオンダッシュ型のナビは外しておくこと、車内を綺麗に保つことが挙げられます。
ナビが外されている車は「車内に本体があるのかないのか」を見極める必要があり、外れていない車と比較すると明らかにリスクが増えます。
(車に侵入しても無かった場合は労力が無駄になりやすい。)
同時に車内が綺麗な車は所有者が常に車内環境を意識している裏付けであり、ここまで意識が働く人は隠しカメラや車に盗難用のGPSを搭載している可能性があります。
逆に汚い車だとナビがなくなっても気が付かないことが多く、被害届けを出すタイミングが遅らせることが期待できますからね。
3.荷物が盗まれるパターン
車に戻ってみたら財布が無かったりETCカードが抜かれていたりと言ったような被害です。とりわけ目立つのはバッグの盗難です。
特に女性の場合だと持ち物をバッグにまとめてしまうことが多いため、盗む側から見ればバッグひとつで財布やクレジットカード、免許証などの身分証が手に入るバッグは非常に魅力的なんですね。
逆に男性は財布など重要なものをポケットに入れておくことが多いため、ビジネスバッグがなくなると言った被害は女性用のバッグに比べると極めて軽微です。
加えて言うなら高速道路上でのSA(サービスエリア)に停めた際、車から離れる時はETCカードも持ち歩いた方が良いですね。
盗難防止の共通点
もうお気づきの方もいるかもしれませんが、前述した内容のいずれにも綺麗に保つことと言うフレーズがありますよね。
ようするの盗難防止策として重要なことが、意外にも車を綺麗に保つことなんです。
盗む側が重要視するのは盗む対象物があることは当然ですが、それと同じくらいに所有者がどんな人物であるのかも探る傾向があります。
ここで勘違いしてはいけないことが「高度なセキュティー」が大切なのではなく、あくまで「盗難防止に対する意識」が重要と言うことです。
どんなに高度なセキュリティーで固めていてもそれにすべてを依存してしまい、日頃から盗難対策に対する意識を怠れば普通に被害に遭います。
盗難車両の多くは数万円規模のセキュリティー装置を装着している車が大半を占めることをご存知でしょうか?
逆に車内からナビが外されていたりETCカードが抜かれている車両においては所有者が常に盗難に対する意識を保っていることを意味します。
(意識しなければわざわざナビを外したりしませんからね。)
それだけ意識をしている所有者であれば
- 確認のために駐車場に戻ってくるのではないか?
- 見た目的には分からないようにカメラを仕組んでいるのではないか?
- そもそも見える範囲にいるのかもしれない。
と言ったようなリスクを考えざるを得なくなります。加えて車内が綺麗であればさらに効果は高くなります。
しかしながら前述した通り、あくまで盗難の確率を低下させるだけであって完全に防止することは出来ません。
それこそ人類全員の体内にナノマシンでも投入して監視しない限りは難しいのです。他に盗む車両が見当たらなければ当然ターゲットにされる危険性があることをお忘れなく。
何かと便利なトレイルカメラ
そもそも駐車場がタワー式パーキングあったり、過剰なほどの監視カメラがついていれば理想なのですが、すべての駐車場においてこのような良い環境が整っているとは限りません。
最近ではドライブレコーダーに駐車監視機能がついているタイプも販売されているのですが、いかんせん連続作動時間が短い。
まぁ当然ですけどスマホのモバイルバッテリー程度の容量で何日も連続使用させることは不可能ですからね。
他にも方法としては大容量バッテリーにドライブレコーダーを接続する例や、車のバッテリー自体につなげて電力を供給する例もあります。
それでも連続稼働時間は3日持てばいい方ですし、私のように年間を通して数回しか車を使わないタイプだと充電が出来ません。つまり連続して使うことが出来ないのです。
そこで私はトレイルカメラを推しています。
そもそもトレイルカメラとはアマゾンなどの密林地帯で野性動物の姿を捉えるために開発されたものであり、その特性上過酷な環境下でも長時間使用できるように開発されています。
このトレイルカメラはアルカリ乾電池を8本~12本ほど使用するのですが、センサーによって動きを感知した時のみ動画撮影を開始する仕様なので連続して6カ月以上の稼働が可能です。
もちろん防水、防塵、耐衝撃、赤外線センサーも搭載されているので暗い駐車場にピッタリの性能を誇っています。
ちなみに私のトレイルカメラは新品のアルカリ乾電池を入れてから11カ月ほど連続使用が出来ました。乾電池ですから車のバッテリーに負担をかけずに24時間監視が可能になるのです。
価格は3万から5万と高価ですが見た目的にも威圧感が凄いので、防犯対策としても購入を検討する価値はあるかと思います。
隠しカメラを搭載してもその存在に気がつかれないとあまり意味がありませんしね。