教習所で駐車を練習する時間は少ない?
教習所で駐車方法を練習するのは第二段階の駐停車の時間においてです。
似たようなものとして方向変換がありますが、あちらは駐車を目的としないので若干意味が異なります。
教習(駐停車項目時)は近隣の駐車場を利用して練習(説明含む)を行いますが、ほとんどの教習所では数回練習する程度で終わってしまいます。
「えっ!?こんなので大丈夫かな?」
と不安になってしまう教習生も多いかと思われますが、その不安は確かに正解です。
車でどこかに出かけると必ず駐車をしないといけませんから、駐車が出来る出来ないは死活問題ですよね。
「もっと練習したい」
「車庫入れが不安でたまらない」
ごもっともな意見です。教習所で行う駐車の練習は多くの教習生にとって十分でないことも事実なのですが、それにはしっかりとした理由が2つ存在します。
駐車の練習が短い2つの理由
試験に出るのは停車のみ
駐停車を教習で行う頃には第二段階も中盤から終盤に差し掛かっているはずですから、近い将来訪れることになる卒業検定対策も視野に入れなければなりません。
ズバリ先に言ってしまいまいますが、駐車は卒業検定で行いません!!
一方で駐停車項目内の「停車」においては路端停車(いわゆる発着点)という名目でしっかりと採点基準に含まれています。
主に寄せ方やそれに伴う目視の有無、路側帯と車道外側線の区別が出来ているのかを重点的に見て採点を行うのです。
これだけ見てしまうと時間をかけて駐車の練習を行わない理由があくまで試験で行わないからであり、卒業後の応用に関しては度外視のようにも思えてきます。
しかしながら理由はもうひとつ残っているので、そちらを見てみることにしましょう。
正直役に立たない!
これが極論です。正直教習車で頑張って駐車を練習しても、自宅に置いてある他の車で入るわけありませんよ。
プリウスならともかく、いまだに教習所やタクシー業界で多く使われている生きた化石!ことトヨタコンフォートなんてまず家に置いてあるわけないですよね。
教習車で掴む感覚はあくまで教習車のものであって、みなさんの自宅に置いてある車とは全く別次元の話です。
ようするにセスナに乗れたばかりの人が同じ飛行機であるジャンボジェットに乗れるかと問われるのと同一です。
同じ車(というカテゴリー)だからと言ってすべての車に応用がきくわけではありません。
教習所では駐車をする際の動きや手順をしっかりと学び、応用においては免許取得後に自家用車で練習してもらう方が圧倒的に上達します。
どれくらい練習をすればスムーズに駐車が出来るのか
卒業生の声を聞くと、平均4~5回程度練習をすれば何となく駐車のイメージがつくそうです。練習場所はショッピングモールとかが多いそうですね。
今時のショッピングモールの駐車場は大きな買い物をしたことを想定して、1台あたりの駐車スペースが広く確保されている傾向があります。
それに駐車スペースが狭いと運転が苦手な人は買い物に来てくれなくなるので、駐車場を広く設計することによってより多くの買い物客を呼び込む事が可能になります。
近くにショッピングモールなどの大型商業施設がない場合は、公園など人の少ない駐車場で練習をすると良いでしょう。