停止線の標識の意味(図)

記事内に広告が含まれています。

停止線は積雪地帯で多く見られる標識

停止線の標識を学科教本で調べると「停止線とは車が停止する場合の位置を示します」とだけ記載されています。一見シンプルな内容ですが、シンプルであるがゆえに誤った認識をしてしまうとかなりの確率で不正解になります。ちなみに下の標識は「停車可」であり、今回説明する停止線ではないので気をつけましょう。

そもそも停止線は道路上に白い線で引かれていることがほとんどなのですが、諸事情により標識でも注意喚起を促す場面があります。その代表例が「雪」です。停止線の色は白、雪の色も白ですから、当然雪が積もってしまうと停止線が隠れてしまい本来止まるべき位置が視認出来なくなってしまいます。

特に日本海側や北海道のような雪が頻繁に降り積もる地域では道路上の停止線だけでは到底まかないきれません。ですので停止線の標識は積雪地帯特有の標識であるとも言えます。雪に限らず手入れの行き届いていない(舗装されていない)山道の道路や構造上停止線を引けないような地域にもこの標識が見受けられます。

勘違いしやすい停止線の意味

前述した通りこの停止線に関わる問題の正解率は非常に低いです。とりわけ以下のような問題に引っ掛かりやすい傾向があります。

この標識は停止線であるため、一時停止後、安全を確認した上で通行しなければならない。

何故かこの問題が出題されると高確率で○にしてしまう人が多いのですが正解は×です。あくまでこの標識は「停止線」という車の停止位置を示したものであり、標識単体の意味としては一時停止の義務はありません。当然信号が青ならそのまま進行出来ますし(状況による)、赤なら停止線を越えて進むことは出来ません。

過去にこんな質問もあります

先日事務所で配車作業を行っていた際に教習生から聞かれた質問です。その質問とは「もし停止線の標識が雪で埋もれてしまった場合はどうしたら良いですか?」と言った内容でした。停止線の標識は信号機と同等の高さに設置してあることがほとんどなので基本的に埋もれることはありません。

とりあえず私は「もしこの標識が埋もれてしまうことがあるのなら、おそらく地球規模で壊滅的な天災が起きて人類が滅亡しかけている寸前なので心配ないですよ。」と答えておきました。するとその教習生は一瞬ポカーンとしながらも「ありがとうございました!」とお辞儀をして帰って行った光景を今でも覚えています。