大地震が発生した場合の措置(画像あり)

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他人事でなはい震災被害

本日(2017年6月25日)も長野県南部で震度5強の地震がありました。

本当に慣れとは怖いもので、最近では震度5と言われても「いつものことかぁ。」と思ってしまいますが、実際に震度5ともなるとかなりの揺れです。

2011年に東日本大震災が起きた3月11日当日、私は教習所の事務所で検定準備をしていました。地鳴りのようなものがほんの数秒間聞こえたあと、一気に下からガツン!と突き上げる揺れが始まったのです。

机から落ちる小物、遊園地のバイキングのように大きく揺れる蛍光灯、いざというときに点灯しない非難指示灯、イスにしがみつく教習生…その時はとうとうきたかと思いましたね。

教習生の避難路を確保するためにドアを開こうにも軸が歪んでしまい開きません。しょうがないのでトム・クルーズのごとく突進して開きました。

コースでは教習車がダンシングマシーンのように踊っています。その時はその後訪れる悲劇を考える余地もなく、ただ職務をまっとうすることに精一杯でしたね。

教習生がいるロビーの重量物はあらかじめ固定してあったので怪我人はゼロでしたが、指導員が待機する部屋は崩壊した世界そのものを表していたかのように思います。というより私の机にテレビが突き刺さっていました。

これでも地震速報による震度は5強です。震度6を記録した福島は大変なことになっているなと思いつつ、考えてみれば今日起きた長野県の地震も自分が体感した震度5強だったのだなと改めて思いました。

近年の大地震を見る限り、この日本列島に安全圏はありません。いつどこで大災害に見舞われるかは限りなく未知数なのです。

当然運転中に大地震が発生する可能性もありますから、今運転している皆様も、これから免許を取る皆様にも知って頂きたい情報です。

大地震の際には車を利用しない

教科書ではこのように記載してありますが、なぜ車を使ってはいけないでしょう。おそらく指導員の説明では「緊急車両の妨げになるから。」と教えられていませんか?

確かにそれも間違いではないのですが、私がとにかく伝えたいことは、車を使って避難すると言うことは自身の生存率を著しく低下させる恐れがあると言うことです。

上から落下物がある場合はこの限りではありませんが、これらは前述の東日本大震災の例でも教訓として見ることができます。

  1. そもそも渋滞するので徒歩の方が圧倒的に早い
  2. 海のある地域では津波被害に巻き込まれる(東日本大震災での被災者の多くはこれによるもの)
  3. 火災の恐れがある
  4. 広い道路が確保されないと機動力がない
  5. 水没すると出られない

等々です。もし仮に自分の地域が壊滅的な打撃を被り、どこかに移動を考えているのなら震災のパニックが収まった頃に移動を始めた方が良いでしょう。

もしかしたらその頃にはある程度のライフラインが復旧し、そもそも移動の必要がなくなることも考えられます。

運転中に大地震に遭遇した場合

車の場合は震度3までは感じにくい構造になっています。そもそも微妙に揺れていますしね。しかし震度5ともなると路面の異変に気づくはずです。なんかフラフラします。

この場合は後ろから緊急自動車が近づいてきたイメージで合図を左に付け、徐々に速度を落とし、車道の左側に寄せて止めるようにしましょう。(一方通行の場合は右側でも構いません)

教科書には大地震発生時には幹線道路を使わないとありますが、そもそも幹線道路を走っている場合は近くのコンビニやファミレスの駐車場に入ればいいと思います。(受け入れてくれないお店もあるので注意)

追記で車を止めたらエンジンを止め、カギを抜いて避難しましょうとありますが、これ現実無謀ですよね。

震災に便乗した窃盗団もいるわけですからカギを抜くってことは窃盗団に「盗んでください!」と言っているようなものです。

ただ緊急車両の邪魔になることは間違いありませんので、前述の道路外への待避もひとつの手段でしょう。

(※東日本大震災の影響により、道路対策基本法が改正され「津波発生時は車を使用しても良い。」と変更されました。)

確かに周りが田んぼで渋滞もなく速度を出せるような環境下であれば有効かもしれませんが、それでも車に乗ったことで津波被害に合われた方がいることも忘れてはいけないと思います。

ようは「良い=使わないといけない」のではなく、ケースバイケースと言うことです。

高速道路上で大震災に遭遇した場合

基本的に高速道路では法定速度で走行している限り、一般道と同じような対処法で大丈夫なように設計されています。

実際に大震災の日も3台ほど高速教習に行っている車両がありましたが、通常よりも3時間遅れくらいで無事に教習所に到着しました。

長時間車内に拘束されていたので、さぞかしストレスマックスなのかと思っていましたが、帰って来た教習生の顔を見る限りはそこまでではありませんでした。

本人いわく、「二度とない貴重な体験でした!」と言っている当たり、少し興奮状態だったのかもしれませんね。

その時の貴重な体験談としては、高速道路上で地震が起きると、海岸の波のようにコンクリートが一定間隔で迫ってくるそうです。ですので自分の車がジャンプするタイミングが自分で分かるそうですよ。

パニックにならない心の余裕が大切

大震災に限ったことではありませんが、パニックはどのような環境下においてもマイナス要素しか働きません。

正しい判断は冷静な心から生まれます。法規を守って普通に走っている限りは地震であってもパンクであっても比較的余裕をもって行動できるはずです。

車体が大きく破損したり、制御不能に陥る場合は大多数の場合、法規を無視したことによるものが多いですからね。

さすがに落下物によって生じる被害は防ぎようがありませんが、大地震が起きた際は周囲の状況を素早く観察、そして判断する必要性が出てきます。

ただ大地震に遭遇する確率よりも事故に合う確率の方が普通に多いですから、常日頃からの安全運転が非常に大切ですね。