盗難届けの落とし穴

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車から離れる際は絶対にキーを閉めること

これは大原則で言うまでもないですが、車から離れる際は例え自動販売機でジュースを買う時であっても必ず閉めておきましょう。

「この程度なら平気」という概念は非常に危険です。あなたにとっての「その程度」の時間は、盗む側にとってはボーナスタイムに映っているかもしれません。

2017年の自動車窃盗被害件数は10,213件(※日本損害保険協会自動車盗難事故実態調査調べ)。

この中でもキーを抜いてドアロックをした状態の「キーなし盗難」が約70%以上と圧倒的な件数を誇っています。

逆に言えばキーを挿したまま盗まれるパターンも約3割あると言うことですね。

2017年盗難車ベスト10

  1. プリウス(トヨタ)
  2. ランドクルーザー(トヨタ)
  3. ハイエース(トヨタ)
  4. レクサス(トヨタ)
  5. スカイライン(日産)
  6. クラウン(トヨタ)
  7. アクア(トヨタ)
  8. キャンター(三菱ふそう)
  9. フォワード(いすゞ)
  10. マークX(トヨタ)

キーを抜かずに盗難された場合は盗難届けが出せない

キーを抜き、ドアロックをした状態で盗まれた場合は警察に盗難届けを出すことができます。

キーを挿さないプッシュ式スタートシステムが普及してきた現在においては「エンジンを消し、リモコンを持ち歩いた状態でドアロックをする」がこれに該当しますね。

逆に気を付けなくてはいけないことは、キーを挿したまま(リモコンキーを室内に置いたまま)車から離れて盗難された場合、警察に盗難届けが出せないと言うことです。

これは自動車に限らず自転車や原付、バイクにも言えることであり、キーが挿された状態で盗難された場合は本人の不注意として盗難届けを出すことができません。

ようするに探してほしければそれなりの措置くらいしておくことが普通って事ですね。

大多数の人はキーを閉める危機管理能力があるのに「少しくらいなら平気だろう」と考えている人はただ単純に甘いんだという概念であり、それならちゃんとしている人を救おう…と言うのが法律上の解釈です。

ちなみに自転車にキーがついたままの状態で警察に連絡をすると一応は「分かりました。(データベース上に)登録しておきます。」と言ってくれますが一言も探すとは言っていません。

この場合は法律上の義務が生じませんから誰もタダ働きなんてしないですよ。

そう言っておかないと長くなりそうだからとりあえず「探しますよ」的なニュアンスを醸し出しているだけです。

キーを抜き、ドアロックを閉めるなんて動作自体は物凄く簡単なことですから、ほんの数秒間離れるだけでもしっかり施錠する意識はもちましょう。