お店に行けば調べることができます。
事前にスマホで調べることも可能ですが、その際にはどこのメーカーのワイパーを購入するかによって調べるサイトが異なります。なぜかというと、AメーカーとBメーカーによってそれぞれサイズの表記が異なるからです。
この質問をするということは、おそらくワイパーのメーカーがいくつあるのかご存知でない方が多いでしょう。かく言う私も正直あまり詳しくありません。せいぜい「3メーカーあるのかな?」程度の認識です。
ワイパーを扱っているお店に行くと、車種別に構成された適合表が設置されているのでそれを利用すれば良いでしょう。例えばプリウスに乗っている人は、目次から「は行」を検索すれば意外と早く車種が見つかります。
しかし問題もあります。ひとことでプリウスとは言っても2017年6月現在に至るまでに初代から4代目までのプリウスが流通しています。つまり同じプリウスであっても年式によってワイパーのサイズが異なるため、車種だけではなく年式(食品で言う製造年月日)も知っておく必要があるのです。
車検証に記載されている初年度登録を見ればなんとなく分かります。スマホで探すこともできます。それでも分からなければ定員さんに聞いてみて下さい。正確にちゃんと答えてくれますよ。
間違えたサイズを選ばないように
サイズを間違えてしまうとどうなるか。極端な話ワイパーブレードよりもサイズが小さければ抜けて飛んでいく場合がありますし、逆にサイズが大きければブレードに負荷がかかって破損の原因にもなります。
ちなみに過去に経験があります。友人の車で新潟方面に行こうとしていた時の出来事です。そこそこ雨の強い日でした。
ワイパーを作動させてもガラスの拭き取りが悪いので近隣のカー用品店に立ち寄ることになりました。
友人は用意されていた適合表を見て、それに応じたワイパーを購入したつもりでいましたが、実はこのとき購入したワイパーは先代型の少し小さ目なワイパーゴムだったのです。
関越自動車道所沢ICより高速に乗り、そのまま北上を続ければ新潟です。加速車線に入り、それに応じてワイパーも連続式に切り替えたまさにその瞬間!
ドピューーーーーーーン!!
運転席側のワイパーゴムがまさかの空中乱舞!まるで爆発寸前の宇宙船から緊急脱出ポッドが噴出されたかのような勢いで、ワイパーゴムのみが関越の果てしない空に打ち上げられたのです。なぜかそこに奇跡を感じました。
私はそのとき後部座席にいたのですが、後ろを振り返ると先程のワイパーゴムが空中で踊っています。すぐに落ちてこないあたり強烈な上昇気流でもあったのでしょう。
その時の光景はまるで、映画「千と○尋の神隠し」に登場したハ○と言う竜が、空に向かって飛んでいくシーンと完全に一致していましたね。もしかしたら宮崎○監督も、このような飛んでいるワイパーゴムに着想を得てあのような竜が誕生したのかもしれませんね。
このままでは視界が悪く運転が危険と判断したので、急きょ東松山SAにてワイパーを探しました。ここでワンポイントアドバイスですが、高速道路上のSA及びPAではワイパーを取り扱っていません。
仕方なく次のICで降り、カー用品店を探して何とかワイパーゴムの確保に成功しました。
しかし悲劇はさらに続きます。ゴムのなくなったワイパーブレードでしばらくガラスをこすっていたせいか、ガラスの表面をよく見ると半円を描くかのような傷が入っていたのです。
この傷の影響で、「車検が通らなく」なってしまいました。通すためにはガラスの修理…すなわち交換が必要です。
友人は日産マーチに乗っていたのですが、フロントガラスの交換に概ね14万円ほどかかりました。500円ちょいのワイパーゴムを間違えて付けてしまったせいでこの出費です。
同時に2回分購入がおすすめ
ワイパーゴムは頻繁に交換するものではありませんが、いざ必要となった時にカー用品店に寄ってわざわざ購入するのも面倒くさいかと思われます。
一度交換してしまえばおおよそ1年くらいは持ちますが、車はもう少し長く乗ると思います。
1年以内に車を買い替える場合は別ですが、そうでない場合はいつか必ず交換の時期がやってくるので、スペアとしてもうひとつ余分に購入しておいても損はないかと思いますね。出費も車の消耗品の中では断トツに安い方ですから。
安全な運転は良好な視界確保から
車の運転のほとんどは「視界」に依存します。そのため耳が聞こえなくても免許を取得することは出来ますが、視力が足りない場合は免許を取得することができません。
メガネが曇ったときは外して布で拭いたり、外せない場合はシャツの袖で拭いたりなど様々な対処が可能ですが、窓ガラスの場合はナメック星人やピンクの魔人でもない限り物理的に手が届きません。
あまりにも汚れすぎているとその部分が死角となり、迫りくる危険に気がつかない可能性もあります。
良好な視界確保はワイパーに限ったことではありませんが、常日頃から前方の視界を確保できるよう、綺麗にしておくことが大切です。