自分自身のコンディションを良くする
検定関係の内容は公表して良いものとそうでないものがあります。当然ながら公表して良い内容のみで説明致しますが、実際に検定で生かせるものを中心に記載していきます。まずは見出しにもある通り、自分自身のコンディションを良く保つことが重要です。
ここで言うコンディションとは体調管理や気持ちの整理を含んでいます。緊張面に関しては検定を受けるほとんどの人が体験するものであり、実際どうしようもない部分が多いですね。緊張は誰しも平等に訪れるので仕方がないと割り切りましょう(笑)
しかし体調面の調整は自分で何とか出来ます。検定前日の夜は不安だらけで眠れないかもしれませんが、本番で眠くなってしまうと実力を発揮することが難しくなります。風邪薬も眠気を誘う作用がありますから、直前で飲むと運転に支障を及ぼす可能性があります。
検定直前は不安がつきものですが、当日は不安が緊張に変わりますし、どんなにコンディションが良くても合格するときはするし、合格しないときはしないのです。あまり深く考えすぎずに、リラックスして検定を迎えた方が実力を発揮しやすいですよ。
修了検定で気をつける点
修了検定で絶対に意識しておきたいことは目視と寄せ(右左折時)です。正直この2つが完璧に行えるのであれば試験はそこまで難しくありません。逆にこの2つが出来ないと、どんなに運転がスムーズで上手かったとしても採点上は不合格になってしまいます。
例えば左折ひとつにしても
- 最初の合図でしっかり寄せているのか?(右左折の為の進路変更)
- 目視は忘れていないか?(安全確認)
- 曲がる際に大回りになっていないか?(左折大回り)
を厳しくチェックされます。特に目視は安全運転をする上での基本中の基本ですから、目視すべき場所で目視が出来ないと路上を走らせるには危険と判断されます。正直目視ができないと、どんなに運転が上手くても合格できないと思った方が良いでしょう。
卒業検定で気をつける点
卒業検定は修了検定と異なり路上で検定を行います。当然ながら日によって交通状況も天候も異なるわけですから、それに応じた運転を臨機応変に行う必要があります。特に歩行者の動きは予測が難しく、最大限の注意を払わないと事故に繋がります。
特に交通整理の行われていない(信号機のない)横断歩道で渡ろうとしている歩行者を発見した際は無条件で譲りましょう。もう一度言いますが無条件です!歩行者が渡ろうとしているのにそのまま通行してしまうと、たとえ検定期限が明日に迫っていようが合格することは不可能と考えた方が良いでしょう。
たまに教習生に「急ブレーキをしてでも歩行者を譲った方がいいですか?」という質問を受けますが、その返答に関しては「そもそももっと早く発見して下さい。」と回答されます。遠くを見ていれば横断歩道に近づく歩行者を早い段階で予測することが出来るはずです。
さすがに信号無視で不合格になる人は少ないですが、赤信号による停止線オーバーも信号無視と見なされるので気をつけて下さい。停車車両をよける際に近づきすぎて補助ブレーキを踏まれるパターンもあります。最低でも1.5m(小学校の机一個分)はスペースを空けて下さい。
前方に障害物がある状況で対向車が接近してきた場合は無理に行こうとはせずに手前で待ちましょう(優先関係)。路上検定は歩行者、自転車、停車車両に対してしっかりとした対応を行えば受からないものではありません。焦らないように素早く判断するためには情報の早期収集が重要です。
同時に左折時左寄せも修了検定と同様にしっかりと念頭に入れておきましょう。せっかく寄ったのに離れてしまったり、左折の直前でハンドルを右に振って大回りをする行為はNGです。ほんの少しの隙間であっても自転車や原付は入ってきますから、安全運転意識も含めてしっかりと技量を身につけておきましょう。