エアコンの内気循環と外気導入(画像あり)

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知っておくと便利なエアコンの機能

エアコンには外の空気をそのまま取り入れる外気導入と、室内の空気を取り入れ循環させる内気循環モードが搭載されています。知っている人にとっては当たり前の機能であっても、知らない人にとってはオーパーツのごとく得体の知れない装置であることに間違いありません。

しかしこれらのエアコン吸入装置については知っておいた方が何かと便利なので、知らない人には是非知って欲しい内容でもあります。

内気循環

写真下部に映っているつまみの位置です。

内気循環は室内の空気をエアコン側に取り入れ、再度送風口から風を送り出す仕組みです。イメージ的には対流式の食器洗い乾燥機のようなものですね。一般的に外気導入と比べると吸気効率が良くパワフルであり、短時間で車内の温度を適切な状態に保つことが出来ます。

反面、空気を送りこむチューブ内に結露が溜まりやすく(構造的に乾燥しにくい)、長らく使用しているとカビが発生してしまう可能性があります。

外気導入

写真下部に映っているつまみの位置です。

その名の通り、車の外から空気を取り入れる状態です。原理は一般家庭のエアコンと同様に室外機が外にあり、送風口が室内にあるイメージですね。内気循環と比較するとパワフルさに欠けるものの、全体的にマイルドな風が出るので肌に優しい(気がする)感じです。

構造的にエアコンチューブ内を乾燥させやすいため、内気循環と交互に使用することでその効果を最大限に発揮します。

ちなみにですが…

外気導入の場合は車の外から空気を取り入れるため、付近に牧場やゴミ処理上があると高確率で車内まで臭いが入ってきます。このような時にこそ内気循環に切り換えることで入ってくる臭いをシャットアウトすることが可能です。すでに入ってきてしまった臭いについては諦めて下さい(笑)

内気循環と外気循環を使い分けよう

基本的に通常使用する分においては外気導入で間違いありません。エアコンの効きだけで内気循環だけを使用している人もいますが、そもそも冷房(暖房)効率の良さだけが重要なら外気導入はいらないはずです。逆に考えれば必要だからこそ残されているんですよね。

家庭用(及び業務用)エアコンだって頑なに室外機が外にあるのは外気導入のメリットの方が内気循環を上回っているからです。(技術的には家庭用エアコンでも内気循環は可能ですが、エアコン本体の大きさや空調範囲の問題からあまり普及していませんね。)

一番効率が良いのはエアコンを作動させてから数分間は内気循環、しばらくしたら外気導入に切り換えるのが最良です。車種によってはこれらの切り替えを自動化しているタイプもありますが(高級車に多い)、これらの制御も内気循環から外気導入に切り替える方式が圧倒的です。