物言わぬ証言者
ドライブレコーダーは走行中に常時録画をすることによって、事故やトラブルが生じた際の証拠確保に威力を発揮します。以前は事故が生じた際にどちらが悪いかで揉めることが多かったのですが、現在では動かぬ証拠としてデータを提供できるためこのようなトラブルは少なくなりました。
かつては「ドライブレコーダーもデータを改竄されたら意味がない」という意見もありましたが、事故発生から警察が到着するまでの数分間で改竄することは事実上不可能です。(仮に編集が出来たとしてもそれらの痕跡を発見する専用ツールがある)
こちらに過失責任(落ち度)がなかったとしてもそれらを証明できなければ裁判でも不利になります。時には第三の証言者(通行人など)が嘘をつくかもしれません。しかしドライブレコーダーなら記録されたデータが事実ですから、これを提供すれば誰が何と言おうと無効化できる強みがあります。
ドライブレコーダーのメリット
意外と安い
安いものは5,000円くらい、高いものでも30,000円くらいです。当然価格が高くなるほど性能が向上します(駐車監視機能や後方録画機能など)。考えてみて下さい。あなたがどんなに安全運転をしたとしても、横から誰かがぶつかってくる可能性(もらい事故)は捨てきれません。
しかしもらい事故であっても相手が「いや、自分は悪くない!こっちは安全確認したのに向こうがぶつかってきた!」なんて嘘を言われたらどうでしょう?
めちゃくちゃ腹が立ちますよね。
だけどそれを証明する手段はあるでしょうか?
警察は基本的にどちらも疑ってきます。まぁ当然と言えば当然ですが警察官も目の前で事故を見ているわけではないので判断を慎重にせざるを得ないのです。裁判にまで発展すると半年から数年レベルで争うこともあります。ドライブレコーダーがあれば証拠確率ですぐに終わるんですけどね。
設置が簡単
本格的にドライブレコーダーを搭載したい…それこそ配線とかを隠して見映えを良くしたい!と言う人はそれなりに工賃を払えばお店でやってくれます。逆にとにかく安くしたい!という人は、シガーライター電源に直接つなげることで簡単に作動させることが出来ます。
ようするにドライブレコーダーを購入したらテープで窓ガラスに貼り付けてコンセントに差すだけのイメージで簡単に使用できるのです。
運転が丁寧になる
ドライブレコーダーは常時録画をしています。つまりあなたの運転も記録しています。当然あなたが原因で生じた事故であれば、それが動かぬ証拠として残ることになるのです。
「え?デメリットじゃないか?」と思う人は、少し運転に対する心構えが欠けているかもしれません。
事故を起こしたら人生が終わることを念頭に起き、ドライブレコーダーに映っても胸を張って提出できるような丁寧な運転を心がけましょう。
後方設置も有効
近年大きく問題となっている「あおり行為」や「追突事故」の防止として、ドライブレコーダーを後方(カメラを後ろにする)に取り付ける車が増えていますね。当然防犯カメラの目の前で物を盗む人はいませんから、監視され、しかも録画されているというプレッシャーを与えるのに有効です。
当然車間距離を保つ優良なドライバーには無害ですから、万が一道路上であおり行為などの犯罪に巻き込まれた場合は同乗者に警察への連絡を促すのも良いでしょう。最近ではドライブレコーダーの映像記録を元に逮捕状が出る案件が急増しています。
あなたを守る優秀なパートナー
ドライブレコーダーは時にあなたを守り、安全運転を促し、万が一事故が発生した場合の忠実な証言者となってくれます。私も自家用車には前と後ろにドライブレコーダーを設置しています。自分が走行した運転を評価してくれる機能がついている端末もあるそうです。