学科試験の難易度は都道府県で異なる

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試験問題は都道府県別に製作

ちまたで言われるあの言葉…。

「◯◯県の本免試験は難しいんだって!?」

ようするに試験を受ける地域によって学科試験の難易度が違うってことですね。様々な出身地の人が集まる大学等に通っていると免許を取る時期にこうした会話が出ることがあります。まぁズバリその通りなんですけどね(^O^)この噂は都市伝説でも何でもなく事実です!

これは各地域における事故発生率やその要因、高齢者の数などを把握し、試験問題にフィードバックしているのでこのような差異が発生します。高齢者の事故が多い地域では高齢者関係の問題が多く出題されたり、豪雪地帯では積雪時の措置や滑った際の対応策など、バリエーションはかなり細分化されています。

とりわけ死亡事故の多い愛知県と埼玉県は全国屈指の難易度を誇っていると言われ、全国屈指と言うことは広義で捉えると「世界一難しい」とも表現することができます。(日本の免許制度、難易度は世界一なので日本で免許を取得すれば世界で運転できる。※要手続き)

逆に東京都や鳥取県の試験問題は比較的簡単だと聞きます。私は東京の鮫洲試験場で受験したのですが、想像していたよりかは難しい問題が出題されず(逆に効果測定の方が難しかった)あっさりと合格してしまった記憶があります。というか問題が変でした(笑)

例えば…

動物が飛び出すおそれありの標識に出てくる鹿は雄(オス)である。

だとか…

後ろから救急車が近づいてきており、これはただ事でないと考え現地に直行した。

後ろから救急車が近づいてきており、これはただ事でないと考え現地に直行した。

であるとかですね。「教習所の学科教習で学んだ内容なんて意味があったの!」ってくらい意味不明な問題なんですよ(笑)標識に書かれている鹿が雄(オス)か雌(メス)かなんて学科教本に載っていないし習ってもいません。むしろ鹿の生態系なんか車に関係ありません。

しょうがないのでバトル鉛筆の要領で適当に○をつけたら奇跡的にも正解でした。ちなみに後で解説を見たところ、角があるのは雄(オス)だけであって雌(メス)には角がないそうです。しかもご丁寧に「(トナカイ科は除く)」なんて括弧書きまで付いていました。

もはや悪意しか感じられない。

どうしても合格出来ない場合は住民票を変えた方が良いのか?

ごく稀に(大半は外国人)ですが、「学科試験に受からないので他県に住所を移して試験を受けた方が良いですか?」なんて質問を受けたりします。その質問に対して私は即答でノー!と答えますね。確かに学科試験の難易度は都道府県によってバラバラです。

しかし実際には不平等だと騒ぎ立てるほどの難易度の差はほとんどありません。実際に試験が簡単だと言われる鳥取県で落ちる人もいますし、難しいと言われる愛知県や埼玉県で受かる人もいます。ようするに学科試験の合否は個々の能力及び理解度の問題です。

能力は問題集を繰り返しやっていれば向上しますし、理解度は教科書をしっかり読むことでこちらも向上します。つまり自身の学習環境を改善せずに試験問題を変えた所で万事がうまく行くようなものではないのです。勉強すれば受かるし勉強をしなければ受からない…本当にこの世界はシンプルなんです。

学科試験は国語の問題

まずは細かいことを抜きにして以下の問題を読んでみましょう。

自動車は走行中、歩行者との間に安全な間隔があけられない場合のほかは、すぐに止まれるような速度で進行しなければならない。

いかがでしょうか?

答えはこの下にありますが、出来ればまだ見ないでこの問題に対する○か×かを考えてみて下さい。

……

では答えを記載致します。

正解は×です!この問題を10秒以内で正しく回答できた人は日本語力がなかなかの強者であると勝手に解釈致します(笑)おそらくこの問題に10秒以上の時間がかかってしまった人は文中の「あけられない場合のほかは…」で苦戦されたのではないでしょうか?

ほかってどういうことだ…って。

解説するとこんな感じです。

  • 安全な間隔があけられない場合→文字通りあけられない、歩行者が近い。
  • 安全な間隔があけられない場合のほか→あけられている、歩行者が近くにいない。

と言うことになります。これを瞬時に察知できるかどうかが日本語力…言うなれば国語力です。そう、教習所の学科試験は国語の問題だったのです(笑)「この標識は何ですか?」なんて分かりきった事はほとんど聞いてきません。引っかけ問題に対してどれだけ対応できるのか…それが学科試験の本質なのです。

真剣に勉強をしていてもなかなか結果に結びつかない人は、こうした引っかけ問題に対応できていない可能性が非常に高いです。とりわけ「どこが間違ったのか分からない」という人ほどこの傾向が強いですね。引っかけ問題を受けた事にそもそも気づいていませんから。