教習所の選び方

教習所の種類は大きく2つ

日本全国で圧倒的な数を誇る(と言うかふつう目にするのはこっち)いわゆる公認教習所。公認とは各都道府県公安委員会から認定(指定)を受けることで実地試験を免除することができます。この実地試験の難易度が鬼のように難しいので、大多数の人は指定教習所で教習を受けることになります。

こちらは各都道府県の認定を受けていないので主に試験場での一発試験希望者が実地試験に合格する為に訓練を行うような場所です。講習料金は指定教習所に比べて安いですが、最大難関の実地試験に合格しないといけないので余程の技量と受かる為の対策がなければ30回受けようが合格できません。

非指定自動車教習所は選択するほどの数がありませんので割愛します。反面、指定自動車教習所は基本的にどこにでもあります。どこにでもあると言うことは通う側である程度の選択をする自由が発生するため、「どっちの教習所に行けばいいんだろう？」という疑問が発生しがちです。

ここでは長年自動車教習所業界に携わった経験から、教習所選びにおいて明らかな地雷を踏まない為のテクニックをお伝えしていきます。

情報が少ないとどうしてもネットでの口コミに頼りたくなりますよね。だけどネットの情報なんて9割以上は悪い内容です。当たり前ですが良い情報をネットに記載する人はよっぽどの事がない限り投稿なんてしません。本人は満足しているわけですから面倒くさいだけです。

逆に悪い情報…例えば「対応が悪い」などですね。正直対応の悪さなんて人によって感じ方はまちまちですし、そんなにひどい案件ならネット上での投稿も多いはずです。だけど悪い情報の絶対数ってそんなに多くないですよね。大多数の人が何も感じない中で、たった数人の意見を参考にするのは間違っています。

以前私の教習所においても「叩かれた」という意見がありましたが、該当指導員のドライブレコーダーで確認したところその事実は全くありませんでした。後日その教習生にその都度を伝えたところ「大袈裟に書いてしまいました」と事実確認を認めています。ようするに嘘の情報も流れていると言うことです。

これはあくまで個人の偏見になってしまうのですが、経験上このような内容を書く人はコミュニケーション能力に欠けていたり少々変わった人(一人でブツブツ言ったり原簿を持ってウロウロしていたり)が多いです。普通のコミュニケーションが取れるならどこの教習所でも無事に卒業できると思いますよ。

地方でよく見られる選び方です。地域によっては教習所の絶対数が少ない所もあり、距離の関係で必然的に教習所が決まってしまうことがあります。この場合は無理をせず、自分が日常生活に支障をきたさない範囲で通える教習所を選びましょう。

都内でよく見られる選び方です。都心部では通える範囲内に3件くらいの教習所があったりします。この場合に「どこにしようかな？」と言った概念が発生するため、見出しのような設備や車の車種で選ばれる傾向が強いですね。どうせ通うのなら良い環境で学びたいと考えるのは普通のことです。

正直これが一番選び方において影響すると思います。教習所ごとにおける差なんて大してありませんし、試験基準だって全国共通ですから、同じ商品を安く得られるのら当然安い方を選びます。

ぶっちゃけ言いましょう！

ほとんどの人は指導員の質とかサービスの内容ではなくて価格で選びます！一度通えば良い思いとか悪い思いとか関係なく通わざるを得ませんからね。どんなに教習所の魅力を向上させても他所が5,000円安いだけでそっちに流れます。本当にこれまでの努力は何だったの？と思えるくらい人はお金にシビアです。

なるべく空いている教習所を選びましょう！なんだかんだで教習所に通って一番大変なのは空いている予約と自身の都合を合わせることです。日本人は基本的に同じ行動を起こす種族なので、暇な時に限って予約が空いていないし忙しい時に限って予約が空いていたりします。

時間はお金で買うことが出来ませんので教習所の空き具合って地味に大切なんですね。でもここでひとつの疑問点が発生すると思います。「空いていることが大切なのは分かったけど、そんなのどうやって調べればいいの？」ってことでしょうね(^o^)

実は教習所の混み具合を一番把握できる時間帯があります。それが「昼休憩」です。休憩時は基本的に教習車は稼働をしていないため、所内のどこかに置かれているはずです。これで車の絶対数が分かりますし、使われている車とそうでない車を客観的に調べることができます。

逆に教習中は路上に出ている車もあるので絶対数を調べることができません。何となく「空いている教習所は評判が悪いのかな？」って感じるかもしれませんが、ほとんどの場合は駅から離れている、或いは隣により綺麗な教習所がある…って場合がほとんどですよ。