交通教育は義務教育で行うべき

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無知の恐ろしさ

現在教習所に通われている人は免許取得に向けて、一生懸命技能の習得や学科の勉強をしているかと思われます。その学習の中で今まで知ることのなかった道路交通法上における軽車両(自転車など)の立ち位置や細かい交通法規を学ばれたのではないでしょうか。

逆に教習所に通っていない人はどうでしょう?

自転車が左側通行であることは教習所で行う学科教習「車の通行するところ、通行してはいけないところ」で学びますが、そもそも教習所に通っていない人はこれらを学習する機会がないため「自転車=歩行者」と勘違いしているかもしれません。下手をすると一時停止の意味すら正確に理解していないかも…。

これらはすべて一般公道で必要となる知識であるため国は免許制度(国家資格)として認定しているものです。当然これらが認める技量や知識がなければ免許証を持つことが許されないのです。なのに自転車は免許証がなくても気軽に運転できてしまいますよね。分類上は自動車と同じ車なのになんか変です。

だから免許を取っていない人にとっては8,000円くらいで気軽に買えてしまう自転車が歩行者的な位置付けとして見えてしまい、「車より自転車が優先!」なんて勘違いをしながら突っ込んでくる可能性もあるわけです。みなさんも教習所で勉強する前はそうではありませんでしたか?

中には自転車に乗っている人が横断歩道で道を譲ってくれないことに対してクレームを入れてくることもありました。だからちゃんと説明しましたよ…自転車は歩行者じゃなくて車だって!道路交通法について詳しく説明したらその人も「すいません、逆に勉強になりました。」と理解してくれました。

こんなもんですよ知識なんて。自発的に勉強なんて興味がない限り誰もしたくはないのが現状です。ですから教習所に通わないと道路交通法について詳しく触れることのできない現状の制度については疑問を持たずにいられません。個人の取り組み以前に安全教習指導の枠組みを国が作るべきですね。

取りこぼしのない義務教育

私は兼ねてより「交通教育は義務教育下でしっかり行わせるべき」との意見を常に提示してきました。なぜなら義務教育であれば国民全体が対象となるため取りこぼしが極めて少ないからです。応急救護講習も行政的には免許取得人口の多さから教習所での必須科目に含めていますが…

いやいや普通に考えて義務教育の方が効率いいだろ。

小さい頃から記憶にまったく残らない道徳の時間で「さわ○か3組」的な変なビデオ(表現が古い)を見せるよりかは、実際に自転車の乗り方や交通法規について学ばせた方が国民全体の利益になるのでは?妄想ではなく結果論で語るならそれしかないって誰もが分かってるはずなんですけどね…。

なかなか決まらないところが日本の特徴と言うか何というか…(間違いなく負の意味で)。同じ敗戦国であるドイツなんかはこのあたりが進んでいる(子供の頃に交通法規を学ばせるので違反が少ない)ので凄いなぁと感心してしまいます。ようは取り組む姿勢の問題ですね。