ナンバープレートの規制について

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カバーもアウト!覚えておきたい新基準

2021年10月1日から施工されたナンバープレート表示に関する新基準。具体的な内容は以下の通りです。

↓↓↓

  • 無条件でカバーの装着禁止
  • フレームも基準を満たしたものでないと禁止(二輪は全面的に禁止)
  • 水平オンリー
  • 折り曲げ禁止
  • ボルトキャップの規格を明確化
  • 角度の規格を明確化

違反した場合は点数2点、50万円以下の罰金が科せられます。

「カバーなんてそもそもつけません!興味もないです」という方にとっては不思議な法改正に感じるかもしれませんが、世の中にはナンバープレートにちょっとしたこだわりがあったり、ナンバーを覚えられたら困るような後ろめたいこと(取締り対策とか)をしている人がいたりと様々です。

行政も表向きには言いませんが、おそらく後者のほうが悪質なのでそれらに対する対策といった性質が強いでしょう。「見た目を可愛くしたい」したい等のドレスアップも法に触れる可能性が極めて高くなってきたのが今回の法改正です。興味のない方にも是非知って頂きたい内容です。

カバーの装着禁止(全車種対象)

カバーはスマホでいう液晶保護シートのようなイメージです。基本的にうっすらと色がついているものが多く、遠目から見るとナンバーに色味がかかったように見えることが特徴です。ですのでスマホのように傷や汚れを防止するためではなくドレスアップの意味合いが強いでしょう。

視認性が悪くなるので禁止です。

フレームの規制強化

フレームはスマホでいうバンパーのようなイメージです。バイクは完全にアウトですが、四輪の場合は規格内であれば装着ができるとされています。

  • フレーム枠上部 10mm以下
  • フレーム枠左右 18.5mm以下
  • フレーム枠下部 13.5mm以下
  • 厚さ上部 6mm以下(但しフレーム上部枠が7mm以下の場合は10mm)
  • 左右厚さ 30mm以下
  • 下部厚さ 30mm以下
  • 脱落するおそれのないもの

ディーラーで販売されているフレームであれば基本的に基準値以内のサイズで販売されているので問題ありません。一方でカー用品店で販売されているフレームは改正以前の規格で出回っている可能性もゼロではないので気をつけましょう。特にキャラクター物は耳が被ったりと基準値を超えやすいです。

ナンバーは水平に装着

なぜかナンバーを縦に装着している車(ほぼバイク)も見かけますがアウトです。

折り曲げ禁止

なぜ折り曲げるのか分かりませんがアウトです。

ボルトキャップにも規格あり

ハンドルカバーのナンバーボルト版みたいなものです。超絶マイナーですが、これにもしっかりと規格が定められています。

  • 直径28mm以下
  • 厚さ9mm以下

角度にも規制あり

角度にも細かく規定があります。まずは四輪車の規格から見ていきましょう。下記の情報はいずれも国土交通省のデータを元に記載しています。

(フロント)

  • フロント上下向き 10度以下
  • フロント左向き 10度
  • フロント右向き 0度

(リア ナンバーの上端が1.2m以下)

  • リア上向き 45度
  • リア下向き 5度
  • リア左向き 5度
  • リア右向き 0度

(リア ナンバーの上端が1.2mを超える)

  • リア上向き 25度
  • リア下向き 15度
  • リア左向き 5度
  • リア右向き 0度

次はバイクの規格です。フロントとリアに分かれていないのは、構造上リアにしかナンバーが取り付けられないからです。

  • 上向き 40度
  • 下向き 10度
  • 左右向き 0度

今回の法改正以前で販売されていたバイクは形状的に規格を超えてしまう車種もありますが、カスタムでもない限りは(メーカーのその当時の規格で設計したため)対象外となります。

得策は「何もしない」ということ

触らぬナンバーに祟りなし。

そもそとナンバープレートは免許証と同様に行政から許可証として貸し出されたものです。ナンバーの所有権は個人ではなく国にあるので、必要がなくなった場合は返納をする義務があります。守らないと3年以下の懲役、または100万円以下の罰金に科せられます。

現状では2021年10月1日以降に初めて登録を受ける車(いわゆる新車)に適用となっていますが、従来の車も野放しにしては意味もないとの批判から今後適用範囲が拡大される可能性もあります。