中型バイクは存在しない

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令和3年を昭和96年と言い張るのと同じテイスト

これから免許証を取得する方にとっては問題ないかと思いますが、バイクの区分は「普通自動二輪」と「大型自動二輪」の2種類しかありません。そもそも原付はバイクではありませんし(原付は軽車両と同じく独立した分類)、標準的な大きさである400ccのバイクは普通自動二輪の区分です。

おそらく一部の人がいまだに中型であると信じこんでいるのがこの400ccのバイクだと思われます。現時点におけるバイクの区分は以下の通りです。

普通自動二輪

  • 125cc以下(小型限定)
  • 400cc以下

大型自動二輪

  • 400ccを超える

このように法規上における中型バイクは存在しません。普通自動二輪の枠である小型限定の存在が紛らわしいのかもしれませんね。似たような例だと2019年6月2日に施行された中型免許の存在も当初は困惑(法改正以前は普通自動車と大型自動車しかなかった)されていましたが今では浸透しています。

特にこれから学科試験を受ける方は「中型バイク」という必要のない知識が入ることでバイク関係の問題における難易度が無駄に向上してしまいます。実際に教習所においても「バイクの中型ってどれですか?」というそもそも存在しない車種について質問をしてくる教習生がいるくらいです。

これはおそらく周囲の誰かがいまだに普通自動二輪のことを「中型」と呼ぶことに起因しているのだと思います。経験や反省、過去の出来事についてはそれらを生かすことで未来に繋げることができますが、法改正されて効力のなくなってしまった法律にはなんの意味もありません。

社会や時代の流れの変化を受け入れ、日々変化していく日常を見守っていく姿勢がいつの時代も大切なのです。