最初の技能教習で上手くなるには

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ずばりコレ!

単刀直入に言えば目線と力の抜き方です。以上!!

…と言ってしまうと何だか味気ないので少し解説を加えます。「なんだ目線と力だけかぁ~、これで上手くなれるのなら苦労はしないのにな…。」と思っている方はいませんか?

目線と力だけと聞くと誰でも簡単に出来そうなイメージを持ちがちですが、実際に実行に移せる人はごく僅かです。それに「これで上手くなれるなら苦労しない」ではなく、「これが出来ていないから苦労する」が正解です。

教習が上手くいかない人(極論で言えば先の項目に進めない人)の共通点として挙げられる代表的な要因が、上記の理由によるものです。

意外と難しい目線

指導員からはおそらく「目線を先へ」と説明されるかもしれませんが、これが実際にどれくらい先のことを言っているのか明確でない場合が見受けられます。

具体的にはボーリングでボールを投げる際のピンを見たときの目線です。これはほぼ水平に先を見ている状態に近いものがあります。

運転を始めて間もない人は、車が縁石にぶつかったりしないかビクビクしている状態ですから下(近く)を見てしまう人が多いですね。指導員が「もっと先を見て!」と言えば5秒くらいは見ているのかもしれませんが、気がつけばまた目線が近づいています。

みなさんが普段、自転車を運転している際の目線はいかがでしょう。

自転車のカゴを見て運転しているのでしょうか…常に縁石を気にして下を向いて走っているのでしょうか…そうではなくて向かいたい先を見たまま走っていますよね。

中にはカーブが近づくと目線が段々と近くなる人がいますが、自転車にのっている際もカーブが近づいてきたら目線を下にずらすのでしょうか。

こんな普段誰もやらないようなことを自動車の運転で実施してしまっているのでなかなかコースの位置取りが掴めずにフラフラと走ってしまうのです。

ボーリングで球を転がす際にピンを見るのはストライクを狙うためです。下を向いていてはまっすぐ転がすことはできません。

車の運転も同様に、コースの位置取りを把握しないとまっすぐ走れないのです。この位置取りを行うために目線を先に向ける必要があります。

これが出来ない限りはどんなに運転歴が長いベテランドライバーでもまっすぐ走ることは困難を極めます。(目を瞑って運転しているようなものなのですから)

力を抜く際は肩から

ハンドルを握っていると回したい時にスムーズに回すことができません。握るのではなく鍋の蓋を押さえるような感覚でハンドルも押さえるのです。

握ってしまうとハンドルを回転させる時に離すという動きのロスが生じます。これではスムーズな回転運動を得ることができず、直線ですらふらついてしまいますね。(ほとんどの場合ふらつきの原因は目線の近さと力の入れすぎに起因します。)

手に力が入った場合は肩からぐっと伸ばすようなイメージでストレッチをすると良いでしょう。

イメージとしてはあくびでぐわぁっと手を頭上に掲げる感じですね。手先だけを動かしても肩に力が入っている限りは抜本的に解決しません。

逆にハンドルから力が抜ければ劇的に操作はしやすくなるはずです。目線や力は技術ではなく「意識」ですから、常に遠くを見るように…また、力を抜くようにと意識して運転することが大切です。