指導員にはどうしたらなれますか?

教習所に就職すればなれます

単刀直入に申し上げれば見出しの通りです。自己学習で指導員資格試験に挑むという手もなくはないのですが、そこまで手間を惜しむくらいなら弁護士か何かを目指した方がいいと思います。

教習指導員になるための順序

①とりあえず教習所に就職しましょう。

②事前教養と言う実技と学科の研修みたいなことを100時間ほど行います。これを行うために教習所に就職する必要性があるのです。

単独で受け入れてくれる教習所なんてまず聞いたことないですしね。

ちなみに覚えなえければいけない情報量は莫大です。道路交通法を全て覚えて口頭で答えられるレベルでないと受験拒否すらされます。

筆者の場合も4日で油性ボールペンのインクが空になるほど書いて覚えた記憶があります。想像を凌駕するほど大変だったので、何度も投げ出したくなりました。

ですのでよっぽど指導員になりたい願望がない限りはオススメしません。孤独であっても弁護士資格を目指した方が気楽だと思います。

私の場合は指導員にどうしてもなりたいと言った理由で目指したわけではありませんでしたが、とりあえず思考をゼロにして何も考えずに頑張りましたよ。

③免許センター(警察)にて受験します。これは自分が住んでいる住所のセンターではなく、働いている教習所の所在する都道府県で行います。

私の場合は都民ですが、教習所は埼玉県にあるので受験を行ったのは鴻巣の免許センターです。鮫洲試験場ならどれだけ近かったことか……(泣)

試験は「筆記」「技能」「面接(模擬学科)」で日程が別れており、万が一何かで落としてしまっても一度合格したものは1年間に限り有効です。

つまり筆記、技能、面接をひととおり受験し、筆記のみ不合格だった場合は次の試験の日程で筆記のみを受験すれば良いことになります。

【筆記の内容】教科書、法律丸暗記です。全然書けなかった場合は次から来ないでとか言われる人もいます。

【技能の内容】道路交通法に乗っ取った運転が出来れば大丈夫です。逆に普段の日常運転をしてしまうと1分もかからず不合格になります。片手運転なんかしてしまったら受験名簿から消されてしまいますよ。

【面接(模擬学科)】ここでは道路交通法を中心にたくさんの質問をされます。内容は道路交通法に限らず、最近行われた法改正の内容や時事ネタ、家族構成や自身のポリシーについてなど、かなりの広範囲で質問されます。

企業の圧迫面接なんて言うレベルではありません。特に道路交通法に関しては一文字間違えて伝えてしまうだけでも教科書を投げつけられて二度と来るな!なんて言われる人もいます。

基本完璧にした状態で受験するので滅多なことがない限りは問題ないのですが、中には中途半端な状態で受験してしまう人もいるので大変です。

これが終わればドキドキの合格発表です。通常であれば数週間~数ヵ月で通達が来ます。

④念願の合格!しかし合格したからと言ってすぐに教習が出来るわけではありません。合格したらすぐに事後教養を行います。

勉強をして試験に合格してもさらに勉強をするわけですから、並のメンタルでは耐えることは出来ないと思います。

逆にこれに対して「しょうがない」と割り切れる人や、そもそも何も感じていない人もいますので、このような方は比較的ストレスなくやっていけると思います。

⑤教習開始!

指導員としてのタブー行為

①時間にルーズ(時間に遅れる)

寝坊して遅刻した……このタイプの人はおそらくこの仕事に向いていないのですぐやめたほうがいいです。

疲れたとか寝れなかったとかそんなのどうでもいいのです。何せ周りを見れば出来る人がいるのですから、出来ないあなたに問題があると言った見方をされます。

以前こんな印象的な出来事がありました。応急救護措置の講習に行った際に、担当の赤十字の方が驚いていたのが……、

「教習所の方は本当に誰も遅刻しないんですよね。私たちも遅れてはいけないので15分前には会場に入るようにしているのですが、入った瞬間に感じるたくさんの目線!まだ15分前だと言うのに全員座って開始時刻を待っているんですよ。どんな大企業でも一人か二人は遅れるのが通例なのに、教習所の皆さんはそれが一切ない……そして意欲も凄い!寝ている人がいるどころかみんな真剣に聞いてくれている。意見もハキハキ答えてくれる。個性は異なるかもしれませんが、みなさん共通していることは非常に人間が出来ているということですね。(ボイスレコーダーの録音内容)」

と言った内容です。逆にこちら側の立場からすれば「遅刻するくらいなら会社をやめろ。」と言われるくらいですから、遅刻はご法度の世界です。

まるで大戦中の「米軍に捕虜として捕まるくらいなら自害しろ!」と言われているようなものですね。

遅刻に関しても「する」「しない」は個人の能力であり、自己の時間管理が出来ている人はたくさんいますから、できない人は必要ないということですね。

さきほどのボイスレコーダーも「せっかく教えてくれるんだから内容の取りこぼしがないうに録音して下さい。」との指示からきています。

②何事にもルーズな人

約束を守れない。時間を守れない。自分の主張ばかりを言う……等々。

教習所は民間の仕事と異なり国の業務を委託され行っています。指導員の履修印ひとつひとつに免許を発行できるだけの権限が付与されているのです。

この履修印がなければ免許センターで技能試験を免除することができません。逆に卒業に必要なすべての履修印(合格印含む)があれば高難度の技能試験をパスすることができます。

国の仕事ですから教習は50分と言ったら50分であり、たった1分短くした49分であっても不適正事案となり行政処分の対象となります。

教習中に居眠りや携帯を触ると退室させられるのはそのためです。その人が寝ていた2分間は50分のうち2分が欠略となり、それを相殺するためには終了時間を2分延長する必要があります。

この延長には責任者の許可が必要なだけではなく(許可を確認している時間自体も欠略行為)、寝ていない他の教習生にも影響が出るので退室させることが最善の方法なのです。

これだけ厳密さが求められる業務内容ですから、全てを管理できるような能力が絶対要件となるのです。

最後にお伝えしたいこと

ここまで伝えてきた内容を見る限りは「指導員って大変な仕事だな。」って思うかもしれません。

しかしこれは教習所に限らず他の企業であっても言えることですよね。遅刻もそうですが、しない人は本当に全くしません。そのような方々にとっては非常に優しい職種だなと思えるのではないでしょうか。

何せ横に乗って指導していれば仕事が成り立ちます。社会全般で言えばクレームも圧倒的に少ない業種です。

相手がどんなに歳上の70代の方であろうと「先生!先生!」と慕ってくれます。世間一般的なお客様にペコペコするような職種ではないのです。

むしろ今の時代、お客様は神様概念を持ち出されたら笑ってしまうくらいですね。「お金はいらないから二度と来ないで下さい。」と伝えています。

その人はどこで免許取るんでしょうかね。ブラックリストに載ると他の教習所にも情報はまわりますから入所拒否される場合もあります。ちなみに入所拒否は日本国の法律で認められています。

まぁこんな事例も滅多にないことですから、一度資格を取ってしまい、社会人としての普通のモラルがあれば非常に楽な仕事です。

教習所の卒業生が「教習所で働きたいです!」と求人にきてくれることもあります。

もちろん仕事を行うためのサポートは全力で行いますので、仮に目指したい方がいれば一緒に頑張っていきたいですね。皆様も是非(笑)

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