学科試験は勉強しないと受からないものですか?

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学科試験に落ちた場面を想像してみましょう

結論から言うと勉強をせずに学科試験に合格することは非常に困難です。学科教習の内容をすべて記憶したとしても問題集の7割程度しか答えることができません。なぜなら学科教習は道路交通法の理解に重きを置いており、学科試験対策に特化した塾のような運営をしているわけではないからです。

そもそも学科試験対策に特化した学科教習は法律で禁止されています。逆になぜ勉強をする必要性があるのかを逆算して考えてみるとその理由が理解できると思います。おそらくほとんどの場合は「免許証が欲しい」「試験に落ちたくない」といったシンプルな動機に行き着くはずです。

そのためには勉強をして知識量を深めるしか現実的な手段が残されていません。しかしながら学科試験に受かる人と落ちる人では明確な違いがあります。それは落ちる人のほとんどが「なんとかなるだろう」「自分はなんとかなる」という根拠のない言い訳を考えて安心感を得ようとする傾向があることです。

歳を重ねていくと気持ちだけではどうすることもできない壁が世の中にはあることを理解していくのですが、若いうちはなんとなく理論や結末よりも気持ちが先行してしまう傾向が強いと思います。しかしながら学科試験は気持ちではなく数値が全てです。数値は気持ちではなく勉強によって身につきます。

現状だと本免学科試験合格率は71%(令和元年警察庁統計より)であり、おおまかに表すなら3人に1人が点数が足らずに落とされている計算です。当然ながら合格するまでは免許センターに通い続ける必要があり、何も得られず免許センターを背景に帰る自分の姿は虚無でしかありません。

友人の意見を当てにしてはならない

これは大学時代の思い出話です。私よりも先に鮫洲試験場で本免学科試験を受けた友人が1発で免許を取得したのですが、私もいずれは試験を受けなければならない状況だったので(教習所を卒業して本試験を受けるだけの状態)その友人にアドバイスを聞いてみることにしたのです。

さっそく友人に「どんな勉強をしていたのか?」と聞いてみると、意外にも「勉強なんてしなくても受かるよ」と言われました。結論から言いますが大嘘です。なぜならその友人は大学の講義を受けているいるふりをしながらひたすら教習所の練習問題に没頭していたのを度々目撃していたからです。

ようするに「勉強をしなくても受かるよ」という友人の発言は自分のことを「勉強をしなくても受かるくらい優秀なんだよ」と良く見せたいがための見栄でしかなかったということです。基本的に「勉強をしていないよ」と言ってくるほとんどの人はしっかりと勉強しています。なぜなら落ちたくないからです。

ですから誰かの言葉をそのまま鵜呑みにするのではなく、全ての良い結果は隠れた努力に裏付けされているという事実を早めに認識するようにしましょう。