そもそもパーキングブレーキとは
パーキングブレーキとは駐車時や停車時において車が勝手に動き出さないよう手元のレバー、あるいは足元のペダルの操作によって車が動き出さないようにする機構です。
日本ではかつてハンドブレーキ、サイドブレーキという名称が一般的でしたが、ミニバンの台頭や軽自動車の室内スペース確保のためにフット式パーキングブレーキが多く見られるようになりました。
現在ではそれらを総称して「駐車ブレーキ」と表現されることが多いです。
いずれも駐車時に使用するものであり、AT車の場合はPレンジ(パーキング)の補助として、MT車の場合はPレンジがないことから駐車時に車を固定しておくために必要不可欠なものとして使用されます。
なかには「AT車はパーキングにしておけばハンドブレーキはいらないのでは?」と言った意見もありますが、Pレンジの原理は金属製の爪をギアに引っかけるだけですので、軽い衝撃が加われば簡単に折れてしまいます。
もちろんぶつかって来た方が悪いのは当然ですが、ハンドブレーキをかけていないと「駐車時に必要な措置をしなかった」とされ、過失割合的に不利になることがあります。
少数だが着実に増えてきている電動式
電動パーキングスイッチ(ブレーキ)とは、文字通り電気の力で駐車ブレーキを作動させるものであり、従来のような手動によるワイヤーを引っ張ると言ったような動作は行いません。
基本的にはボタン操作で間違いないのですが、「押して解除・引いて作動」や「押して解除・さらに押して作動」など、メーカーによる細かい違いはあります。
高級車を中心に発展してきた新しいタイプの駐車ブレーキに分類されますが、近年では高級車に限らず幅広い車種で採用されるようになってきました。
動作に若干のラグがあるものの、手動とは異なり常に一定量で作動させることが出来ます。