軽油とディーゼルエンジン

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軽油はディーゼルエンジン専用

内燃機関のエンジンは大きく分けて2種類あります。それがガソリンエンジンとディーゼルエンジンです。日本や北米において大多数を占めるガソリンエンジンは最高速度を引き出すことに優れています。一方でディーゼルエンジンは欧州で多く見られ、最大トルクを引き出すことに優れています。

  • レギュラー、ハイオク表記=ガソリン
  • 軽油表記=ディーゼル

燃料の種類はこのように決まっており、誤った燃料を入れてしまうと故障や火災の原因に繋がります。たまにニュースで取り上げられていますが、軽自動車だからといってガソリンエンジンに軽油を入れるような行為は絶対に行わないようにして下さい。名前は似ていますが完全なる別物です。

おそらく軽自動車の頭に「軽」がつくので軽油だろうと判断してしまう人がいるのかもしれませんが、基本的に流通している軽自動車のほとんどはガソリンエンジンです。軽油を燃料とするディーゼルエンジンはその性質上、トラックやバス等の重たい車体を動かすことに適しています。

特にレンタカーや代車を借りた場合に意図せずディーゼル車を用意される可能性もなきにしもあらずです。欧州車の場合は今でもディーゼルは身近な存在ですが、近年ではマツダや三菱あたりでもディーゼルに積極的です。前述した通り日本国内では3種類の燃料があるので、不安であれば先に調べておいたほうが良いでしょう。

ディーゼル表記の推奨

日本では高齢者の割合が4人に1人とも言われています(2018年総務省統計局調べ)。2017年に施行された「高齢者講習に関する法改正」により認知機能検査の強化が図られるようになりましたが、75歳以上にならないと免許更新時における認知機能検査が義務ではないため75歳未満の認知症は把握できません。

認知症自体の進行度も人によって大きく差があるため、生涯認知症にならない人もいれば50代前後で認知症の症状が出始める人もいます。つまり免許更新時の認知症検査をきっかけにするのではなく、自主的に認知症の進行度を調べる制度がないことにはあまり意味を持ちません(認知症の自覚がない人が大多数のため)。

それだけ多くの高齢者が暮らす世の中であるからこそ、日常的に目にする表記については分かりやすいものにする必要があります。ガソリンスタンドにおける「軽油」表記もそのひとつであり、軽油ではなく「ディーゼル」と表記すれば前述のような間違いは生じにくいと考えられます。

電車のラインカラーと同様に、給油ノズルの色も統率すると良いかもしれません。レギュラーは青、ハイオクは赤、ディーゼルは緑と決めておき、車側のガソリンキャップの色もそれに準じた配色にすれば高齢者だけではなく誰にとっても分かりやすい使用性になると考えています。今の時代は分かりやすさも重要です。