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認知・判断・操作の基本原則

学科教習

ヒトの動きを支配するプログラム

ヒトに限らず「思考」を行える生命体全体に言えることなのですが、これらの生物の行動原則は①認知②選択③行動の順で生じていきます。

ヒトは思考をして行動する以上、この原則から逃れることは決して出来ません。

以下に食事というテーマを持たせて解説しましょう。

  1. 認知 → おなかが減った。
  2. 選択 → 食べようか、食べないか。
  3. 行動 → 食べよう。

このようなイメージです。友達と遊ぶ際も「誘われた(認知)」→「行こうか行かないか迷う(選択)」→「忙しいからやめよう(行動)」という図式が成り立ちます。

自動車の運転の場合も同じことが当てはまり、教科書ではこれらの動きを「認知・判断(選択)・操作(行動)」と記載しています。

今度は車の運転という行為で当てはめてみましょう。

  1. 認知 → 障害物の向こうに人影が見える。
  2. 判断 → 念のため速度を落とすか、落とさないか。
  3. 操作 → 危ないから速度を落とそう。

と言った流れですね。

とにかく大切な認知

理由は明確です。何事においてもこの「認知」がなければその後に続く「選択」「行動」が生じなくなってしまうからです。

おなかが空かなければ食べようという選択がまず生じません。眠たいと思わなければ寝ようと言う選択も生じません。運転の場合も危険を発見できなければ「対処しよう」とする選択が生じないため、気がつかないうちに事故が起きるリスクが高くなります。

高齢者で言われる「認知症」とは、まさにこの「認知能力」が乏しくなっている状態のことを言います。

自分自身が置かれている環境が把握できなくなるだけではなく、何かしらの危険が生じてもそれを「危険」と認知しないため、健常者から見るととんでもない行動に移すことがあります。

運転中にいきなり自転車で飛び出してきたり、わぁわぁ叫びながら道路を横断してきたり (本人に自覚なし)するのもこの為です。この行為を危険と認知していないだけでなく、何が正しいのかを判断するための思考も失っています。

運転する際はこうした些細な危険に対する発見(認知)が全ての根幹であり、どのような危険も決して逃してはいけません。

「いつも通っている道だから大丈夫だろう。」と言っただろう運転は、ただの認知放棄なだけであり、その背後には重大な事故のリスクが隠れていることを念頭に置いておくべきです。

なぜなら事故は想定されない事態で生じることがほとんどであり、逆に想定されて起こした事故は故意なので事件と呼びます。

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