学科試験に受からない法則
技能教習が終わったのに学科試験がなかなか受からない!助けてクレメンス!
…このような状況に陥ってしまう人も少なくないはず。
勉強をしなくて受からないのは当然ですが、その一方で勉強を重ねてきたのに結果に結びつかないと言ったパターンもあります。
このような人たちには少なからず、以下のような共通点があるように思います。
文章で覚えてしまう
文章自体を覚えてしまい、似たような問題が出てきたときに内容を考えもせずに◯×つけてしまう行為です。
これでは日本語が入れ替わった場合に対応ができなくなってしまいます。どのような文面でも対応できるよう、内容を理解しておく必要があります。
問題を全部読まずに解答する
あっ、この問題見たことある!
と、問題を途中まで読んだところで解答してしまうパターンです。
学科試験における問題は最後の部分の言葉が入れ替わって出題される引っかけ問題が多々あります。
そのため最後まで読まないと、どこが引っかけだったのか気がつかないまま先に進んでしまうことになり、後になって「どの問題が間違えたのか分からない。」と言った状況に陥ります。
とにかく早く終わらせようとする
早く終わらせた方が精神的に安心できるかもしれませんが、教習所及び免許センターでの学科試験は「じっくり読む」が基本です。
問題の半数以上が引っかけ問題で構成されているため、読んでいる時にその引っかけに気がつかないと後で発見することは困難を極めます。
ようするに「時間が余ったら見直そう」と言う発想はこの世界では思いのほか不利であり、時間をかけてでもしっかりと文章を読んで回答した方が結果的に早いです。
参考書を買いあさる
教習所で問題集は配られていませんか?
それだけでいいですよ。むしろそんなに参考書を買ってまで勉強できる能力があるのなら、配られた問題集に全力を注いだ方が労力もお金もかかりません。
なぜなら世の中に出回っている問題集の中身はほとんど同じだからです。
徹夜
試験の前日は次の日が心配で夜中まで起きて勉強をしがちです。いや、別に勉強がいけないと言うわけではないのですが、とにかく本番で眠くなりますよ。
学科試験を見てても始まった直前から鉛筆(マークシート方式)を持ったまま寝てしまっている人がいます。起きたら試験終了までワープです。
プレッシャーを感じる時間は飛んでいるので良かったのかもしれませんが、だからと言って試験の時間が延びることは一切ありません。
まとめ
かなり大雑把な内容でしたがいかがでしょうか。どれも長年教習所の職員として見てきた景色をそのままお伝えしただけなので、思いのほかリアルな内容だと思います。
常日頃から予習や復習を重ねていけば学科試験は決して難易度の高いものではありません。
しかし学科で学んだ知識は運転をするにあたり最低限の知識です。受かるための学習ではなく、生かすための学習でなくてはいけません。
後になって他の車や歩行者に迷惑をかけたりしないよう、しっかりと勉強をしておくようにしましょう。確実なモラルは確実な知識のもとに成り立つのです。