近年普及してきたLED式非常信号灯
そもそも非常信号灯はJIS規格(日本の国家規格)によって定められている携行品のひとつです。つまり国の規格に適合した発炎筒及び非常信号灯を車に積んでおかないと車検には通りません。これらは日常的に使用するものではありませんが、万が一が起きた場合に使用できないと非常に危険です。
従来の発炎筒がストロンチウムを燃焼させることにより炎を出していたことに対し、非常信号灯はLEDを点灯させることにより光源を発します。その性質的に乾燥した森林部や雨の日でも使用することができ、電池さえ交換すれば再使用も可能です。反面発炎筒と異なり電池の管理も必要となります。
[非常信号灯] [発行時]発炎筒のJIS規格
- 燃焼時間→5分以上
- 炎色→赤
- 光度→160カンデラ以上
非常信号灯(LED式))のJIS規格
- 160カンデラ以上の赤色ダイオード
発炎筒は火薬(ストロンチウム)を燃やすので燃焼時間の規定がありますが、非常信号灯はLEDで長時間点灯するので規定がありません。同様に発炎筒の有効期限が平均5年なのに対し、非常信号灯は乾電池さえあれば故障しない限り使用し続けられるメリットがあります。
ですので非常信号灯を搭載している車であれば、それとは別に対応した乾電池も積んでおくと良いでしょう。但し夏場は極度の熱で破裂する恐れもあるので乾電池の管理には気をつけて下さい。いずれにせよ発炎筒や非常信号灯を使う機会がないように、常日頃から安全運転に尽力していくことが大切です。