ロック機構の有無
- ニュートラルギア:ロックがかからない。イメージ的にはでかいトミカなので、しっかりとハンドブレーキをかけておかないと坂道で転がります。
- パーキングギア:ロックがかかる。イメージ的にはでかいトミカの車輪をボンドで固定した感じです。車輪が固定されているので坂道でも転がりません。
ですので駐車時にはパーキングギアを使います。パーキングギアのないMTはニュートラルギアとハンドブレーキ、所定のギアへのロックを行います。
ニュートラルギアの使い道
ギアがどこにも噛み合っていない状態のこと(エンジンの動力が伝わらない)を差します。自転車で例えるならチェーンが外れた状態です。
これだといくらペダルを漕いでも走り出すことはありません。自動車の場合はアクセルを踏んでも音がするだけで走らなくなります。
役割
今でこそトラブルの少ない自動車ですが、かつてはエンジントラブルやオーバーヒートと言ったような走行不能に陥る故障が多く発生していました。
止まってしまうだけならまだしも、中にはアクセルを踏んでいないのに勝手にエンジンが回転してしまうような凶悪な故障もあったんですね。
自転車で表現するなら漕いでもいないのにペダルが動くようなものですよ。これだと何かにぶつかるまでは延々と走り続けなければなりません。
しかし何らかの手段でチェーンを外してしまえば、たとえペダルが動いていたとしてもブレーキで止まることが可能です。
自動車の場合もNギアにすることでエンジンの動力をカット出来るので、安全に停止出来るようになります。
他にもリバースギア(Rギア)とドライブギア(Dギア)の中間に配置することでギアの損傷を防ぐ働きがあります。故障の少なくなった現代ではこちらの方が主流です。