模擬運転装置教習では何をするのか(画像あり)

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模擬運転装置とは

道路交通法にて技能教習の初回に行うものと定められているため、誰もが一度は扱うことになります。

シートとハンドルとモニター(その他装置)によって構成されているので、パッと見ればゲームセンターのマリオカートに近いですね。

いきなり実車のハンドルを握っても上手くなることはほとんどないので、まずは安全な環境下である室内において、ある程度のノウハウを身につける事を目標とします。

ちなみにこの模擬運転装置教習も技能教習の分類であるため、卒業に必要な最低時限数(ATは31時限、MTは34時限)のひとつとしてカウントされます。

模擬運転装置教習の内容

大まかにまとめると

  1. 乗車の仕方
  2. 各装置の役割
  3. 各装置の操作方法

ここで学ぶ手順は卒業検定受験時にもしっかりと点数に反映されてしまうので、よく覚えておくようにしましょう。次回の教習でも使う知識ですから復習もやっておきたいですね。

乗車の手順

ドアの閉め方やシートの合わせ方、ベルトの着用方法などについてレクチャーされます。

特にドアの閉め方については日常生活におけるドアの閉め方と少し異なる(10cm程で一度止めないといけない)ので注意が必要です。

  1. ドアロックをする
  2. シートを合わせる(ATはブレーキを、MTはブレーキとクラッチを踏みながら合わせる)※任意でハンドルの高さを調整したい場合はここで行う
  3. ミラーを合わせる(見るだけじゃなく触れる)
  4. シートベルトを装着する

特にシートベルトに関しては最後に装着(4番目)が基本です。日常生活やプライベートで車に乗るときは、最初にベルトをつける人がほとんどだと思いますが別にそれは構いません。

しかし教習所ではあくまで受かるための順番が存在しているので、この手順通り最後にシートベルトをつけないと試験結果に影響が出てしまいます。

みなさんのお父さんやお母さんだって試験と言われれば絶対にこの順番を遵守するはずですよ。

各装置の役割

具体的には「これがハンドルですよ。」とか「シフトレバーのPはパーキングのことですよ。」とか、まるで説明書を音声で聞いているかのような説明を受けます。

ここでの内容は次回の教習で聞かれるので必ず覚えておきましょう。教習では前回の内容を理解しているのか確かめてから次のステップに進みます。

むしろ次の実車教習ではこれらを覚えた状態であることが前提であるため、万が一記憶が曖昧な状態で教習に挑んでしまうと何も出来ずに終わってしまいます。

各装置の操作方法

  1. シフトレバーの使い方
  2. アクセル、ブレーキの使い方
  3. ハンドルの回し方
  4. クラッチの踏み方(MTのみ)

まぁ正直なところ模擬運転装置は所詮おもちゃなので、実車とはかけ離れた部分があることも事実です。

ハンドルに関してはまるで遊園地の乗り物に申し訳程度に着いている飾り物のハンドルくらいにクルクル回りますね。

この感覚に慣れてしまうと、いざ実写に乗った際にハンドルもブレーキも重くて困惑してしまう人もでてきます。

模擬運転装置教習で必ず覚えておきたいこと

とりあえずハンドル操作やアクセル、ブレーキの加減は実車で練習するので模擬運転装置教習の時点で完璧に覚えておく必要はありません。

しかしながら乗車手順や装置の役割あたりは卒業まで必須となるので、必ず覚えておくようにして下さい。

これは運転とは異なり誰でも努力で覚えられる範囲です。免許を取りたいのであれば取れるように努力はしましょう。

教習所は通うだけでは卒業できません。とにかく結果を残さない限りは次に進めないのです。どうしても出来なかった場合の救済措置は残念ながらありません。

国の仕事ですから「頑張ったからこれでいいよ!」と言ったようなオマケは一切ないのです。

最悪の場合は期限切れ、もしくは上達の見込み(姿勢)なしと言うことで退所になることもあります。

基本的に教えてもらったひとつひとつを素直に覚えていけば呆気ないほどスムーズに免許は取れてしまいますから、何事も学習することが大切だと思って下さい。