心の制御も運転技術
車は人の心理状態が非常に表れやすい乗り物のひとつです。心が不安定な状態になってしまうと、それに比例するかのように運転自体も不安定になってしまいます。
この「心の不安定さ」には大きく2つの要因があり、ひとつはその人自身の性格に起因するもの、もうひとつは経験不足による不慣れさに起因するものです。
前者の性格においては永続的な意識改革が必要になり、短期間でどうにかなるものでもありませんが、後者の不慣れさにおいてはある程度制御が可能です。
これは「なぜ試験で緊張するのか?」と同じ原理で、人間は気持ち的に追いやられることで交感神経が活発になります。これがいわゆる緊張状態です。
この緊張状態が続くとお腹の痛みや手汗の増加、場合によっては動機や息切れを起こすこともあり、運転をしていく上ではかなりの悪影響を及ぼします。
ようはこの緊張状態をいかに減らすことが出来るのかが重要と言うわけですね。
運転を楽しむことが大切
何事も慣れないうちは練習が必要となりますが、「練習」と聞くと辛くて大変なイメージをもつ方が多いかと思われます。
この時点で「あぁ~嫌だなぁ」と意気消沈してしまい、いざハンドルを握ると不安だらけでハンドルがベットリと手汗だらけに。
しかしこれの見方を変えて「ドライブ」としたらどうでしょう。ようするに目的を「練習」ではなく「娯楽」として考えるのです。
かく言う私も免許を取って2日後に(品川から)軽井沢まで旅行に行ったことがあります。
あまりにも短期間ゆえに、ろくな練習もしていなかったので正直無謀な感じもしたのですが好奇心の方が勝っちゃいました(笑)
当然ながらハンドルはふらつくは、標識は見落とすは、駐車は出来ないは……いや、もう散々でしたけど不思議と苦労よりは楽しさの方が大きかったわけです。
そして旅の終わりには「もう一度車で出かけたいな。」と思えるようになっていました。
好きこそ物の上手なれとは上手く言ったものですが、まさしくそんな感じでした。特に運転が怖くて仕方がない人ほど有効な方法であると思います。