事故が多発する夕方
教習所の学科教本を確認すると「最も死亡事故が多いのは16時~17時(教本によって誤差があります)です。」と書いてあるのですが、ようするに夕方ってことですね。
これは季節によって変わってくるので、日の落ちが早い冬場は16時であったり、日が長い夏場は19時が夕方であったりします。このへんはあまり細かく考えなくても平気です。
とりあえず暗くなったら危ないで正解!
夕方に死亡事故が多い理由
注意力が散漫になる
学科教本にはこれしか記載されていません。「なぜ注意力が散漫になるのか?」に関しては一切触れていないのですが、恐らく夕方と言えば世間一般的にいう帰宅時間。
きっと仕事や学校が終わってウキウキした気分で帰宅するんでしょうね(笑)人間は歳を重ねても帰宅願望だけは捨てきれないのかもしれません。
まさに本能(笑)
かと言う私も仕事が終わって帰宅となると、何となく嬉しく感じる部分があるんですよ。「あぁ~やっと帰れる。」みたいな。
別に家に帰ったからって何かあるわけではないですよ。教習生に「帰ったら何してるんですか?」と聞かれたらふつうに「つぶグミサンダー食べながらYouTube見てるよ。」って答えてます。
だけど帰れるって単純に嬉しいんです。
きっとそこで油断が生じてしまうのかもしれませんね。事故は加害者にだけではなく、被害者になる可能性もありますから十分注意して帰宅することが大切です。
ヘッドライトの点け忘れが多い
個人的な解釈としてはこれが一番大きいと思います。夕方に教習をしていると見通しの悪い交差点からヘッドライトを点けていない車が飛び出してくることなんて多々あります。
これ物凄く怖いんですよ!
見えないところから本当に飛び出してくるわけですから、仮にこちらも相手の存在に気がつかなかった場合は大惨事に繋がる可能性もありますよね。
これは「お化け屋敷がなぜ怖いのか?」と似たような側面を持ちます。
まぁ答えは簡単で「暗いから」です。暗ければ見えない部分から不意打ちをかけることが出来ますからね。逆に日中だと姿がバレバレなので警戒されてしまい、怖いも何もありません。
実は事故の発生する性質もこの不意打ちに近いものがあります。本人の意図に関係なく生じるものが事故であり、この不意打ちに対抗するなら注意力しかありません。
しかし人間の能力には限界がありますから、夜間にヘッドライトを点けていない車を判別するのは思った以上に困難を極めます。
とりわけ日本ではオートライトの普及が遅れているため、ヘッドライトのON、OFFをドライバーに委ねる必要があります。
暗くなりきった夜間であれば逆にライトを点けないと何も見えないので必然的に気がつきますが、夕方はうっすらと先が見通せるためにライトの点灯を忘れてしまう人が割と多いのでしょう。
このような流れを受けてか、日本でも2020年4月よりオートライトの搭載が義務付けられるようになります。高齢者も年々増加しているので早急な対策が必要と言えますね。
運転は常に疑うこと
人を疑い続けることは精神衛生上よろしくありませんが、道路上における危険性に対しては常に疑うことが大切です。
- あそこには誰かいるんじゃないだろうか?
- この交差点の影から車が飛び出してくるんじゃないかな?
このような疑いの心を常に持ちながら運転しましょう。日本の免許人口は8,000万人(2015年)と言われていますが、この全員が常に最善の方法で運転しているわけではありません。
ヒューマンエラーが重なりあったときに初めて事故が生じます。「あのときブレーキをかけていれば…」このような後悔をしないためにも、常に安全意識を持って運転することが大切です。