飲酒運転の判断基準はすべて数値!
飲酒運転はドライバーの正常な判断を妨げるだけではなく、運転技能の低下やそれに伴って生じる被害者の発生など深刻な事故に繋がる可能性を多く持ち合わせています。
その為道路交通法では飲酒運転に対する厳罰化が進み、2018年現在では酒酔い運転が5年以下の懲役又は100万円以下の罰金、酒気帯び運転が3年以下の懲役又は50万円以下の罰金となっています。
酒酔いとは酔っぱらっている状態を指し、本人が否定していても客観的に酔っ払いと判断された場合は酒酔いと見なされます。酒気帯びとは呼気中のアルコール濃度が0.15mg/ℓ以上のことです。
いずれも免許取消処分の対象であり、当然ながら飲酒を勧めたり、車を運転することが分かっていながら車両を提供した場合も厳しく罰せられます。
しかし飲酒の取り調べにおいてはすべてが数値で判断されます。当然本人が飲酒をしている場面を目撃することなんてほとんどありませんしね。
ハァ~っと息を吐いてピィィィィィィーーー!!って反応したらどんなに弁解したって助からないんですよ。たとえ本人が本当にお酒を飲んでいなくても。
飲むだけではないアルコールの摂取経路
まずはこちらをご覧下さい。
美味しそうなレーズンサンドですね。どの家庭でも一度は口にしたことがあるような人気のあるロングセラー商品であることに間違いありません。
私も友人に勧められて、ひとつ貰って食べようと思ったんですよ。ところがどっこい!袋を開けた瞬間に漂う「ふわぁ~」っとした芳醇な香り…。
まさか!と思いパッケージの裏をひっくり返してみました。するとそこには決して無視することの出来ない重要な文章が書かれていたのです。
なんと洋酒が入っています!知らずに食べてしまったら飲酒運転にはならなくても酒気帯び運転くらいにはなりそうですね。アルコール濃度は摂取量で決まりますから、これをたくさん食べてしまうとそれなりの濃度として体内に残る可能性があります。
ただレーズンサンドに限らず、世の中にはアルコールを多く含んでいる食品が多いことも事実です。ブランデーケーキなんかは名前の通りですが、一部のシフォンケーキやカステラにも洋酒が含まれている場合があります。
飲酒運転で捕まってしまう要件は体内の呼気中のアルコール濃度ですから、必ずしもお酒を飲む必要はありません。食べた物に対してもアルコールが含まれているのなら十分飲酒運転として成立してしまうのです。
ほとんどの人は飲酒と聞くと「酒を飲む行為」と連想してしまいますが、解釈上は「酒を口に含む行為」が正確な表現となっています。
これから運転を控えている人は、飲み物だけではなく食べ物に関してもアルコールが含まれていないかを注意するよう心がけた方が良いでしょう。全てを把握することは難しくとも、少なからず意識をしていくことは大切です。