覚えておきたい日常点検(画像あり)

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自分で行える簡単なメンテナンス

これは車に限らず家(主に戸建て)やスマホにおいても同様です。特に前者は手入れを行う、行わないで寿命が数十年単位で変わってきます。

車の場合も家ほどではありませんが、整備をしっかり行うことによって寿命を5年~10年程(部品の保管期間を含め)延ばすことが可能です。

全く手入れを行わない車が走行距離10万キロくらいでガタがくるのに対して、頻繁に手入れを行っている車の場合は走行距離30万キロを越えても普通に走れる場合があります。

よって車を長期的に持たせたい場合はしっかりと定期的に整備を行った方が良いでしょう。とりわけ自分にとって気に入った車であるなら尚更ですね。

誰でも簡単にできるけど心の敷居が高い整備

「整備」と聞くと車体を持ち上げて下から確認したり、タイヤやエンジンをばらして細かく調べるような難しいイメージがありますよね。

しかし上記にあげたような整備内容に関してはこの記事を見ている皆さんが行わなくても、車検時にお店に持っていけば優秀な整備士さんが点検してくれますから大丈夫です。皆さんに行ってもらいたい整備はもっともっと簡単な内容です。

誰でも今日から実施出来るような簡単かつ効果的な整備内容をご紹介します。

エンジンオイル

人間で言う血液のような存在です。これがポンプによって車全体に行き渡ることで健全な車体を維持します。

しかし車には簡単な濾過機構はあっても、人間のようにアルコールなどを完全分解してくれる臓器が存在しません。機械ですから産み出してもくれません。ですので定期的に汚れた血液(オイル)を交換する必要があるのです。

このオイル交換に関しては少し面倒くさい部分がありますが、オイルの点検においてはなんと15秒で終わります。この点検で劣化が確認できたらディーラーやカー用品店でお願いして交換してもらえば良いのです。

オイル代(相場1,500円~4,000円)+手数料が平均500円から2,000円ほどかかりますが、正直交換の手間や時間を考えるとやってもらった方が楽ですね。

知り合いの整備士さんも「1,000円でやってくれるなら頼んだ方が楽」と言うことでお店に頼んで交換してもらっています。

新しいオイルは無色透明ですが、使いこんでいくと最終的には真っ黒に変色します。下の写真で確認すると茶色くなっていますよね。このオイルは交換してから1年半程経過したものですが、お世辞にも無色透明とは言えないほど変色していることが分かると思います。

バッテリー

バッテリーの場合は主に電解液の量や経年劣化において留意すべきです。電解液はバッテリーの側面を見ればすぐに量を調べることができ、足りなければカー用品店で80円~198円ほどで購入できます。意外と安いですね。

写真ではオレンジの矢印まで電解液が入っていればOKです。逆に赤い矢印まで水位が減っていると明らかに足りません。

バッテリーによっては電解液の補充が必要ないタイプも販売されています。少し割高ですがその分性能も優れているものが多いので、整備の手間を少なくしたい方には向いていますね。

経年劣化はさけようがありません。バッテリーに限らずですが、宇宙空間で時間が流れる以上はどうしようもない現象です。

使わなくてもバッテリーに蓄えられた電力は常に放電されています。スマホだってフル充電をして使わなかったかったとしても、半月経てば微妙に残量が減っているはずです。古いほど減りが早いのはご存知の通りだと思います。

バッテリーの電力がなくなってしまうとエンジンをかけることすら出来なくなってしまうので、購入から2年ほど経っていれば(週に2回、4時間ほど運転したとして)交換の時期かもしれません。

ワイパーゴム

劣化していると単純にうるさいです。また、ゴムが劣化すると窓に付着した微粒子を纏いやすくなるのでガラスに傷がつきやすくなります。

フロントガラスに目立った傷がついてしまった場合は車検に通らなくなるため早急な交換が必要となりますが、フロントガラスの交換にはおおむね80,000円~300,000円ほどの費用がかかります。タイヤ

タイヤは車体本体の寿命において影響がでるわけではありませんが、劣化したタイヤに起因する事故が生じた場合は最悪の事態を招く可能性があります。

事故の大きさによっては車が修理不能なまでにボロボロになってしまったり、人に当たってしまえば多額の賠償責任を問われることから実質的な負担費用においては最大級とも言えるでしょう。

もちろんタイヤの交換を怠った整備不良は列記とした違反行為ですから、場合によっては保健会社より保健が適用されないこともあります。

調べ方はタイヤ側面に数個配置されているウェアインジケーター(△のマーク/写真1枚目)を探し、その回り込んだ先に見えるスリップサイン(写真2枚目)によって調べます。

このスリップサインは深さ1.6mm以上ないと車検に通りません。

洗車

洗車と聞いて「えっ?」と思われるかもしれませんが、車の寿命に洗車は大きく関わってくるのです。

洗車は車体についた汚れを洗い流すだけではなく、知らないうちに発生した傷を発見したり、塗装表面にこびりついた化学物質を除去する働きがあります。

特に傷においては早期発見、早期対処が原則です。車の表面のほとんど(ドアから上の部分)は鉄で出来ていますから、その傷から水分が侵入するとそこから錆が発生してしまいます。

虫歯と同じで錆は一度出来てしまうと表面を削る以外に方法がありません。しかし車の場合は虫歯のように削ってしまうと穴ぼこが出来てしまいますので実質何も出来ません。

一度出来てしまった虫歯は削らなければどうなるか…それは想像すれば簡単に分かると思いますよ。

塗装を守らなければ急速に劣化が進行するのは家と同様です。その塗装を守るためには1カ月に1~2回程度の洗車が必要なのです。

少ない時間で愛車の寿命を延ばす

ここまで記載してきた内容はいずれも数分単位で調べることができます。逆に「一番時間ががかかるのは洗車では?」…と言うくらいです。

他にもATフルードやブレーキオイルなど、車を維持するために重要な要素はたくさんあるのですが、このあたりは定期的にディーラーやカー用品店で見てもらうことで簡単に発見できます。整備についてよく分からなければディーラーに持っていくことをオススメします。

ディーラーであれば全国的に安心して車の異常を調べてもらえますが、カー用品店の場合はその調べ方にばらつきが生じるものと考えた方が良いでしょう。

以前友達の車を「安いから」と言った理由で近くのカー用品店に持っていったところ、昨日交換したばかりのバッテリーを「お客様のバッテリーがだいぶ古くなっているので交換した方がいいですよ」なんて適当なことを言ってきました。

カー用品店はディーラーよりも安い傾向が強いのですが、その安い分がどこかで充当されているものだと考えた方が良さそうですね。

もちろん信頼できるカー用品店も世の中には存在しますから、じっくりと時間をかけて、今後も安心して整備できるようなお店を探していくことも重要ですね。