久しぶりに運転する際に気をつけること

運転は慣れないうちにやめてしまうと復帰に時間がかかる

私が常日頃から教習生に伝えている内容のなかで、「免許を取ってから2カ月間はなるべく運転して下さい」と言うものがあります。なぜならこの2カ月の間に運転(練習)をするかしないかで、今後の運転能力を大きく左右してしまう可能性があるからです。これらはすべて慣れに起因します。

そもそも教習所を卒業した時点では確実に運転に慣れたとは言い難い部分があり、完全に運転技術を習得するためにはそれなりの運転時間が必要となります。免許を取得した直後に練習を行えば一番効率が良いのですが、何もしなければせっかく慣れ始めた運転技術も徐々に失われていくのです。

よく考えてみると分かるのですが、普通自動車で路上教習を行う時間は最低で19時間(MT、ATともに)です。1日あたりの乗車制限があるので数日間は運転しているような感覚になるのですが、1日を24時間と考えると実質1日も練習していないことになります。そりゃ~慣れるわけないですよね(笑)

久しぶりに運転する際に留意しておかなければならないこと

1.法規の確認

運転をしない生活が続くと標識や標示などの法規を忘れてしまいがちです。公道では「知らなかった」では済まされない部分が多々あるので、知識について不安な部分があるのなら教科書などで調べると良いでしょう。今ならネットでもたくさん情報が出ているので調べる敷居も格段に低くなっています。

2.着座位置を正しく合わせる

言葉の意味以上に大切な要素です。シートには深く腰かけ、ブレーキを完全に踏んだ際に足がピンと張らないくらい(足が曲がる程度)に調整しましょう。場合によっては座面の高さやハンドルの位置調整も必要です。最適な運転は最適な姿勢から始まります。

3.アクセルとブレーキの位置は確実に

ペーパードライバー講習に通うのであれば別ですが、なかには自宅の車…或いはレンタカーを借り、誰かに乗ってもらって練習をする人もいるはずです。当然ですがこれらの車は教習車を買わない限り補助ブレーキがついていません。なのでアクセルとブレーキを踏み間違えると吹っ飛びます。

4.視野を広げる

運転に慣れないうちはまっすぐ走るために、すぐ下の白線を見てしまいがちです。だけどこれは逆効果!ボーリングの球を転がすときに下を見てたらまっすぐ投げられないですよね?おそらくレーンの先を見ながらボールの軌道を計算して転がすはずです。

車も同様になるべく先を見て視野を広げ、道路の形状を記憶しながら走る必要があります。なんだか難しそうですけど自転車に乗っているときは普通にやってるんですよ(^o^)考えてみて下さい。自転車に乗っていてわざわざ下なんて確認しませんよね?そういうことです。

ちなみに遊具のひとつであるゴーカートは小学生でも運転できます。同じ車なのになぜでしょうか?

実はこれも目線の影響。ゴーカートの着座位置は一般的な車に比べると極端に低い位置にあるので(ほぼ路面スレスレ)、物理的に10mほど先しか視認することができません。つまり道路の形状を覚えないと運転ができないため、必然的に頭の中でコースの形状をイメージして走っているのです。

しかし普通自動車の場合は4mほど先から視認できてしまいます。ですからすぐ近くの縁石などの情報に頼ってしまうのです。よく指導員が「遠くを見ましょう」と言ってくるかと思いますが、それは遠くを見て視野を広げるという意味であって、遠くだけを見るという意味ではありません。

5.イメトレではなく実際に運転すること

人間は頭の中で想像できてもそれを実際に動かすことは困難であると言われています。例えば「武蔵小山の麒麟が咥えてる薔薇」なんて読むことはできても書くとなると難易度が高くなりますよね?ドラゴンボールのフリーザだって頭の中では鮮明に思い描けても、いざ書くとなるとなかなか書けないものです。

これは運転も同様であり、いくらイメージトレーニングを重ねようが実際に動かすことができないため、ほとんどの場合は無駄になってしまうことが多いでしょう。そのため練習をするのなら自宅の車、或いはレンタカーなどを借りて行った方が圧倒的に効率的です。

練習する際は目配りを忘れずに

久しぶりにハンドルを握ると走ることで精一杯で、ついひとつのことに集中しがちです。しかし危険は律儀にひとつづつ訪れてくれるわけではありません。危険が同時に複数訪れてもそれらに対して正しく対処していく必要があるのです。これらを間違えると事故になります。

特に標識は見落とさないように注意しましょう。運転に集中しているとつい見落としてしまいがちになりますが、本来はひとつたりとも見落として良い標識は存在しないのです。「見ていませんでした、気がつきませんでした、意味が分かっていませんでした。」は通用しません。

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