リコール制度とは

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不具合箇所の無償修理制度

先日私の車にもリコールが通知されました。「えっ!リコールって何?」って人も多いかと思いますから、この機会にリコール制度について解説していきたいと思います。この記事もディーラーに車を預けている時間が長すぎて暇だったので、その空白の時間を利用して書いたものです。

リコール制度

  • 該当車種における設計上の不具合が発覚した場合、これを無料で直しますよ!これは製造時の問題なのでメーカーが負担しますよ!

って感じ。なんで発売後すぐにではないのかと言うと、スマホでもipadでも同様ですけど機械製品って使ってみないと分からない部分が多いんですね。Windowsアプリケーションのバグと同じで、使っていくうちに分かってくる不具合をアップデートで修正するのです。

とりわけ車ともなると部品だけでも数万種類ありますから、発売直後ですべての不具合を把握するのは物理的に不可能なのです。もちろんメーカーも万全な体制で生産をしているのですが、なにぶん機械製品なので何かしらのトラブルが発生する場合があります。

ちなみに私の場合は「クランクシャフトベンチレーションヒーターが亀裂による発火の恐れ」でリコールが出ました。何の部品だか全然分からん(笑)まぁこれが原因ですべての車が燃えるというわけではありませんが、メーカー的には問題が発覚した以上責任を持って直そうと言うスタンスが強い制度ですね。

リコール制度のイメージ

日本ではなぜかマイナスなイメージで見られていますが、それはリコールがまずいのではなく、それを隠そうとするリコール隠しが問題なのです。むしろリコール自体は無料で直してくれる制度であり、その部品が数百円だろうが数十万円だろうが無料で交換修理を行ってくれます。

当然ディーラーまで足を運ぶ手間はかかるのですが、これは工業製品である以上仕方がないと言うことも理解しておく必要があります。むしろ日本車の場合は他の海外メーカーと比べても明らかにリコールの数が少ないくらいです。完全に故障しない万能製品はこの世にありません。スペースシャトルでさえ壊れます。

追記

教習生から「中古で買った車もリコールの対象になるんですか?」「買ったお店でなくても直してくれるんですか?」と言う質問を受けたのでお答えします。中古でもリコールの通知は来ますし(ナンバープレートを発行する時点で車種情報が登録されている)、買ったお店でなくても直してくれます。

極端な話が東京の中古車センターで買ったトヨタの車を、一度も行ったことのない沖縄のトヨタディーラーで直すことも可能です。基本的に「リコールが出て申し訳ありませんでした」の雰囲気で接客してくるので営業をされたりする心配もありません。

そもそも販売店の人は車を作っているわけではないので本当にご苦労様って感じです。