坂道発進のハンドブレーキは必要か

所内教習では必須です

皆様が普段、家族や友人の運転を見ていて坂道でハンドブレーキを操作しているところを見たことがあるでしょうか?

おそらく相当急な登り坂でない限りは使っていないと思います。地理的な要因で熱海や伊香保に住んでいる方はハンドブレーキを使っているかもしれませんが、それでも少数派です。

ハンドブレーキを使わなくなる要因としては大きく2つの理由があります。

まずひとつ目は単純に運転操作の慣れによるもの。足をブレーキからアクセルに瞬時に踏みかえ、すぐに動力を確保できれば特に問題はありません。

ふたつ目は道路構造的なものです。日常の生活圏の中で、常にハンドブレーキが必要なほど急斜面に囲まれている確率は少ないからです。(地理的な要因除く)

一方でハンドブレーキを使っている方もゼロではなく確実にいます。観察上は高齢者の軽トラや、そもそも重量のあるトラックなんかはよくハンドブレーキを活用していましたね。大雑把に言えばMT車です。

ハンドブレーキを利用するか否かは個人の裁量で構いませんが、教習所における坂道発進はそうもいきません。

ハンドブレーキを使わない教習は法律上決略となってしまい、行政処分の対象となってしまうからです。これらは決めごとなのでどうしようもできません。

義務教育下でやりたくもないのに算数や国語を勉強するのと同様です。この社会の中においてはやらざるを得ないことなんか溢れかえっていますよ。

私たち指導員は決められた内容を教習生に教え、決められた通りの採点しかしません。例え明日で教習期限が切れようとも落とすときは落とします。これが国の仕事に従事すると言うことです。

こう考えると教習指導員ってロボットでもいい気がしてきますね。ロボットの方が教え方も統一できますし。

日常生活でハンドブレーキは使用すべきか

ずばり人によります!

性格上忘れっぽいとかおっちょこちょいであるとかの自覚がある人は保険として使った方がいいと思います。

普段は使わなくても平気です。むしろ普段は使いません。ですからいつのまにか使わないことが普通になっています。普段使わなくなるからこそ、いざ必要な時にも使えなくなってしまうのです。

ちなみに日常生活圏でAT車でもブレーキを離すと後方に下がってしまうスポットも存在します。

それが意外と馴染みの深いショッピングモールの駐車場……厳密に言えば立体駐車場のスロープ部分です。

土日のイケアやららぽーとでは、駐車場が混んでいて、スロープ部分で待機状態になってしまう可能性も否定できません。

事実、自宅から一番近い豊洲のららぽーとで上記のような現象が多々起きます。試しにブレーキを離すとスルスル後ろに下がっていきますね(笑)

もしもこれに気づかずにそのまま放置していたらどうでしょう。そのまま後ろに車がいれば激突ですよね。

ぶつかる人のほとんどは「ATは後ろに下がらない」と言った謎解釈をしてしまい、ブレーキがゆるんで車が動いてしまうのだと思います。

そしてなぜか爪をいじくったり指先の皮をむしって遊んだりしてしまい、下がっていることに気がつかないです。

このような事故は日本全国で1日100件くらい起きている(最寄り警察署にて教えて頂いたデータ)そうです。

つまり今日も日本のどこかのイケアやららぽーとで誰かが下がってきてぶつかってくると言うことです。

ちなみにかの有名なイオンではこうした事故は比較的少ないそうです。

まぁ確かにイオンは基本田舎にあるイメージなので、わざわざ立体駐車場にしなくても広い敷地に駐車場がありますからね。スロープがそもそもないのでしょう。

坂道発進を教習所で教えるのは、いざというときに活用できる操作方法としての意味合いが強いと思います。

なにせ知らなければ使うこともできませんから、「こういうやり方もあるんだよ」と技術のひとつとして認識して頂ければ結構かと思います。

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