実は簡単!高速教習
高速道路って100キロで走るんでしょ?不安だなぁ~。
これから高速教習に挑むほとんどの人がこのような不安を抱えているのかと思います。中には「高速が楽しみで仕方がない」なんて超絶ポジティブな思考を持っている人もいますが、やっぱり100キロってスケールが違いますよね!
ちなみに高速教習は実車で行う教習所とそうでない教習所があります。私が通っていた教習所では近隣に高速自動車国道がなかった為(首都高速はありましたが)、室内で行うシミュレーターにて高速教習のカリキュラムを実施していました。まぁ実車走行に比べると練習にはなりませんが、気軽さはなかなかでしたね。
ただ日本全国に目を向けると圧倒的にシミュレーターよりも実車走行を行う教習所の方が多いです。しかし私はここで断言します!
高速教習!めちゃくちゃ楽です。
別に不安がってるみなさんの気持ちを和らげる為に大袈裟に言っているわけではなく本当に楽なんですよ。ちなみに今回お話する内容は法定速度で100キロ出せる高速自動車国道です。法定速度が60キロに設定されている自動車専用道路(首都高速道路)には触れておりませんので悪しからず…。
意外と操作の少ない高速道路
高速道路は一般道路と比べると特殊な空間です。ちょっとまとめてみましょうか。
歩行者がいない
高速道路における最大の特徴ですね。道路脇を歩いている歩行者もいなければ目の前を横断してくる歩行者もいません。高速道路上は基本的に車しか走っていないので、一般道路に比べると気をつかう場面がとても少ないです。ただ完全に「いない」わけではないので気を付けて下さい。
当然ながら工事中は作業員がいますし、事故が発生した場合は傷病者が道路上に投げ出されている可能性もあります。近年では高齢者が誤って高速道路上にエンカウントする事件(特に自転車)も多くなってきているので、万が一を想定して走ることも大切です。
信号機がない
まぁ速く走れる理由はこれでしょうね。ただ100%ないかと聞かれればそうでもないので、稀に高速道路でも信号機に遭遇することはあります。
とにかく単調
高速道路はランプウェイなどを除き、基本的に直線道路で構成されているのでカーブもゆるく、ハンドルの傾け方も最低限で済みます。ただ単調ゆえに恐ろしく眠くなるので(高速催眠現象)、睡魔が訪れたら早めにSA(又はPA)で休息を取ることが大切です。万が一高速走行中に寝てしまったら二度と目覚めません。
高速道路で気を付けるポイント
速度
高速道路は安全に高速走行が出来るように設計されているのですが、物理的に100キロは出ているので一般道に比べれば大事故に繋がりやすいです。事故の絶対数でこそ一般道の方が多いですが、死亡率に関しては圧倒的に高速道路の方が高くなります。これらの多くは速度に起因します。
睡魔
これけっこうヤバイです。寝たら死にます。
「もう少しだけなら大丈夫…ウトウト」
チーン。
車間距離
絶対に詰めないようにしましょう。車間不保持は犯罪です。それどころか煽り行為で一発免停になることもあります。やられた人が迷惑に感じるだけでなく、下手をしたら高額な賠償責任や前科(犯罪歴)が残ります。こんなことで人生を台無しにしないで下さい。
高速道路上には至るところに車間距離を測るための設備(デリニエーター)や標示がありますので、苦手な人はこれらを参考にしても良いでしょう。
進路変更
走行している車通しが衝突すると反作用と呼ばれる現象が発生します。簡単に表現するならピンボールみたいな動きですね。ですので一度他の車に接触してしまうと跳ね返されてガードレールに激突したり、全く関係のない他の車を巻き込んでしまう可能性もあります。
進路変更は必要最低限に抑えておき、必要な場合は他の車の動きに注意しながら慎重に行うようにしましょう。
安全運転とマナーを心掛ければ心配はいらない
高速教習で事故を起こしたらどうしよう?
まだ大丈夫!隣には指導員が乗っています!今あなたがやるべきことは高速道路の環境に慣れることです。最初から完璧な走りは求めてません。しかし高速教習は原則1回(50キロ規制が行われたりして中止になった場合を除き)しか行わないので、次に高速道路を運転する機会は免許取得後になってしまいます。
いざその時になってパニックに陥らない為にも、高速走行で気を付けるべきポイントを指導員が説明してくれるのでしっかりと覚えるようにしましょう。基本的に高速道路では運転操作を誤らない限り事故が生じにくい構造になっています(カーブの角度が浅いのはその為)。
これはジェットコースターの安全バーと同じ原理で、走行中にあなたが安全バーを外さない限りは安全であるのと同一です。ようするにあなたが正しい運転操作やマナーから逸脱しない限り基本的に安全だと言うこと…。ですから初心を忘れずに安全運転を心掛けることが大切なんですよ。