埃の溜まりやすい空間
洗車はするけどエンジンルームは掃除をしない…いや、そもそもボンネットを開けたことがない!そんな方も多くいらっしゃると思います。
何せ日本では手厚くディーラーが検査を行ってくれるのでユーザーが手をかける部分がほとんどないんですよ。当然整備費として世界的にも異例なほどに高い料金を払っていますけどね。
海外では車は消耗品……自分で整備をすることが前提なので部品もかなり安く手には入るのですが、日本ではディーラーが整備を行うので部品の値段が跳ね上がります。
しかしながら日頃の手入れにおいては誰でも簡単に導入することができ、異常が発生した際も日常的に手入れをしているのなら比較的早く見つけることが出来るのです。
この発見の早さが車では重要で、異常の発見が早くなるほど整備の時間も金額も安くなります。ブレーキパッドなんか良い例です。
つまり自動車の整備は虫歯の治療と同じなんです。
ブレーキパッドを交換せずに放っておくと、最終的にはブレーキローターまでも損傷してしまい、交換には平均16万円前後の金額がかかります。これがブレーキパッドで済むなら平均4~6万円の出費で済みます。
ボンネットの中には車の心臓部たるエンジンが入っているのですが(MRやRRを除く)、実はこの中は意外と埃や煤か溜まりやすくなっています。
意外とボンネットの中は密閉された空間だと思いこんでいる人も多いのですが、実際はほぼ外気に触れています。むしろ密閉だったらエンジンが熱を放出できずにすぐ壊れてしまいますからね。
車のフロントグリルなんか空気をボンネット内部に送りこむことが主な役割ですから、何もしなければ想像以上にすぐ汚れてしまいます。
エンジンルームの簡単な手入れの仕方
エンジンルームの整備って一体何をするのか?
そんなの簡単です!なんとなく異常がないか観察して、表面を濡れた布でプキプキと拭くだけです。
異常の発見とは目に見えるもの…顕著なものだと表面のひび割れとかですね。ゴムで出来たホースなんかは経年劣化でパキパキになりますから、そうなると少しの振動でひび割れてしまいます。
あとは冷却水やウォッシャー液、オイルの色や量の点検など、自分で調べられることは一気に行った方が良いでしょう。そうでないと次にいつやるかなんて分かりませんからね。
実は教習所で第二段階の一番最初で日常化点検を行っています。法律に基づいたやらなければいけない内容なので、必ず50分のうちのどこかでやっているはずです。
この日常点検……10分もあれば完了するのにディーラーでお願いすると5,000円くらい請求されます(笑)これくらいなら簡単ですから自分でササっとやってしまいましょう!
拭き取りは濡れたウェスを使います。雑巾でも良いですが、繊維が荒いとエンジンルーム内の細かな突起に引っ掛かってほつれてしまいます。
運転した直後だと表面が熱い箇所もあるため、火傷をしないよう作業を行いましょう。濡れたウェスを使うのも、こうした熱い箇所に触れた場合に湯気が出るので判別しやすいからです。
これらの作業は通常であれば10分もかからず終わるのですが、汚れがこびりついてしまった場合はその倍以上もの労力がかかります。
トータル面で苦労しないように、日頃から意識的に綺麗にしておく習慣をつけておくことが大切です。