右ハンドルと大差ありません
筆者も過去にBMWの左ハンドルに乗っていたので実体験をもとにお伝えしますが、見出しにもある通り右ハンドルと感覚上の大差はありません。
厳密に言えば左ハンドルが大変なのではなくて、今まで乗っていた右ハンドルから乗り換えた場合に生じる違和感が大変なのです。
人には必ず慣れが生じるのですが、この慣れを修得する際に対となる何かを犠牲にします。
例えて言うなら利き手ですね。訓練をすれば両利きにもなりますが、しなければ大抵の場合右利きか稀に左利きという感じですよね。
慣れとはすなわち「何かに特価すること」ですから、ハンドルの場合も右に慣れてしまうと左に違和感が生じてしまうことは明白でしょう。
しかし何回か運転を重ねれば左ハンドルにも慣れてきます。長い時間左ハンドルを運転していれば、今度は右ハンドルに乗り換えた際に違和感を感じることでしょう。
慣れはどんどん上書きされるのです。
唯一の弱点!右折
右ハンドルも左ハンドルも位置関係は1mくらいしか変わりませんが、この1mで影響を受けるのが右折の際の見通しです。
左ハンドルは文字通り車体の左側にハンドルがあるわけですから、対向車線の車を確認する際は体を右側に伸ばさないとほとんど見えません。
同時に右後ろから歩いてくる歩行者の姿も確認し辛くなります。逆に右ハンドルが苦手とする左側後方の視界は若干良くなりますね。
このように座席の位置が異なるだけで今まで見えていたポイントが見えなくなってしまうなどの特性の変化は少なからず生じます。
しかしながらそれ以上に変化する要素は少ないため、欲しい車が左ハンドルで躊躇している方には「さほど気にならないですよ。」と伝えたいですね。